イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2016

6.29


日記

庭日和

昨日はイコロ、本当に気持ちの良い日でした。
風穏やか、暑くも寒くもなく、一年に何回かしかない庭日和。

 

周りは皆さん忙しそうでしたが、朝からずーっと庭に入っていました。
すみません、役得ですね。
鳥の声をBGMに、つるバラの枝を縛ったり、枯れ枝抜いたり、いちばんはカタバミ除草かな。
うん、ホワイトガーデンのPolstjärnanもほぼ満開、甘い香りでいい感じ。
ローズガーデンもルゴサがいろいろ開花が始まり、だいぶ色が多くなってきました。
今の主役は甘色ルゴサのPolareisでしょうか。

 

でも花より緑ですね、こんな日は。
その中にいるだけで至福です。
このために日頃いろいろバタバタしているんだなと思ってしまいました。
そんな日でした。
何とも気持よく、じわーっと浸っていたくて写真も撮らず。

で、一昨日行った真狩、空の庭。

 

DSC04435こちらも緑モリモリでいい感じでした。
やっぱりバラの育ちは絶品。
来月は何回かおじゃましようと思っています。
楽しみです。

2016

6.27


日記

フェスタ、フェスタ

昨日は、一昨日に続き大通公園でのバラフェスタで相談員。
いわみざわ公園でも一昨日からローズフェスタ。
フェスタ、フェスタですね。

 

両日ともあいにくの雨でしたが、大通公園では雨の中もボランティアの方々が花切り、落ちた花弁拾いをしてくれていました。
一日中やっていた人もいて、ありがたい限りです。

 

講習など、いつもは一方通行の話、質問は無しなんてことも多いのですが、数は少なかったものの、じっくりお話しできて自分には非常に有意義でした。
人それぞれ、バラそれぞれ、人生それぞれ、それぞれがいいのですね。
二者択一、残留か離脱か、一方の選択肢がもう一方よりも優れているなんてことがあり得ないのですね。
二極化思考、白黒思考の限界、時代はいよいよ日本人得意の「曖昧さ」の登場でしょうか。

 

話がズレました。

昨日の雨の中のバラ、2選。

 

DSC04357Cinco de Mayo、「5月5日」という意味ですね。
錆びた赤橙色とも表現される何とも言えない色合い、退色して紫がかる花色が魅力的です。

 

DSC04367Hot Cocoa、赤花に見えますが、咲き始めと秋花はもっとココア色。

 

どちらも茶花、いや茶色花系のTom Carruthの品種。
ユニークな花色は彼の特徴、あのバーナー博士を彷彿とさせます。
昨日くらいの気温が適当でしょうね。
高温下でこの花色は出ない。

 

今日は晴れるよう。
どこも花の後始末に追われるのでしょうね。
お励みください。

2016

6.23


日記

満足景色

雨後のカッと晴れ、水を十分もらった植物たちの満足顔が見えるような日でしたね。

 
DSC04220あちこち動いていて昼に一瞬立ち寄ったイコロ、レストランでオーナーに連絡事ありで立ちぼうけ、振り返って見た景色はいつもと違いました。
植物たちの満足感をひしひしと感じ、思わずうなづいてしまいました。

 

DSC04232次に向かったニドムのガーデン。
緑モリモリ、キラキラ、またまたうなづく。
バラも宿根草もあれもこれも蕾いっぱい、間もなく花園になるんでしょうが、自分はこれで十分満足。
芝生の真ん中に立つと、360度カメラで写したくなりました。
庭って景色ですね、当たり前ですけど。

 

このところ、いろいろ不具合が生じています。
機械的な不具合が重なっている。
とくに芝刈機は痛い。
私事もです、先日入れ替えた洗濯機、数日使って液晶パネルが壊れ、本体入れ替えになるよう。
ったく~ですが、今の機械は手を出せない。
それに振り回されるってのも、ある意味滑稽さも感じてしまいます。

 

そんなものとは無縁の植物、庭。
だからこそ愛おしいんでしょね。
救われます。

2016

6.20


日記

雨の中のバラ

雨ですね。
こんなフレーズ、あちこちなんでしょうね。
蝦夷梅雨っぽいですが、厳密に言えばオホーツク高気圧の影響を受けての冷たい雨でもなく、日本海の低気圧の影響だから本来的な蝦夷梅雨ではない。
もっとも蝦夷梅雨自体、梅雨前線の影響ではないので梅雨ではないですがね。

 

そんな雨模様の天気の中、昨日の旭川の平間造園さんでの講習、一昨日のいわみざわ公園でのローズツアーも良い天気。
昔から自分のイベントはほとんど雨には当たらない。
典型的な晴れ男なのですね。
で、自分の仕事をしようとすると雨、どっちがいいのか…
公園時代からずーっとそうで、それを知っている小学校の教頭先生から運動会に招かれたこともありましたっけ。

 

どこも咲いているバラは雨に叩かれているんでしょうね。
一昨日のいわみざわ公園でのツアーは「工藤のちょっとディープなローズツアー」のサブタイトルでしたが、まだ本格的な開花前だったので必然的にマイナーものが中心になりました。
満開だったスコッツローズは見頃でしたが、それ以外の雨の合間のバラをいくつか。

 

Rosa californicaRosa californica、昔から好きな原種です。
グレイッシュな葉、交配親としても期待できます。
でも、何処其処に植えたように放置すると入り込めなくなります。
血だらけになる、先んじてそろそろ枝の制限が必要かも。
この後、八重咲きのplenaが開花。

 

Rosa moyesii続いて今だけもののRosa moyesii
これももっと交配種が出てもいいと思うんですが…
ヒップが楽しみ。

 

Cuthbert Grantそして、ツアーでもお話ししましたが、今咲いている中での自分の◎、Cuthbert Grant。
カナダのモーデン研究所のParkland Series Collectionの一品種。
Z3でこの花、香りは信じられません。
Prairie rose、Rosa arkansanaの血筋。
Rosa arkansana、実生からの株が百合が原公園のユリ園の中に入っているはずですが…

 

Morden Blush最後は今の主役かもしれないMorden Blush。
文字通り同じくモーデン研究所もの。
いつも言ってますが、嘘だろうのZ2。
60年代、70年代のモーデン研究所は際立っていたんですね。
今は無きですが…

 

今日もこれらは雨でうつむいているんでしょうね。
明日は岩見沢に行きます。
きっと上がるな。

 

 

2016

6.16


日記

札幌まつり、そしてバラ開花宣言

今日まで札幌まつり(北海道神宮例祭)、あいにくの雨模様、関係者の方々はさぞかし気をもんでいることでしょうね。
まつりと言えばイコロでは先日のPlant Fair & LOPPIS、二日目の後半は多少雨が降ったものの、どうにか大崩れせず盛況のうちに終了することができました。
遅くなりましたが、この場を借りて関係者の皆さん、ご来園の皆さんに深く感謝いたします。
ありがとうございました!

 

イコロ史上、最多の入場者、延々と連なる車の列を見て、映画の「フィールド・オブ・ドリームス」の最後のシーンを思い浮かべてしまいました。
畑に囲まれた片田舎の球場への一本道、ヘッドライトを点けた車が延々と連なる、あの場面。
現実ではない夢のような光景でした。
少し前のことなのに、すぐにあちこち動き回っている自分には未だに夢だったような気もします。

 

そして、ついにあちこちでバラの開花が始まりました。
札幌ではヤマボウシが満開、バラと同時期、そうだったでしょうか?
やはりバラが早まったんでしょうね。

 

昨日は大通公園でしたが、早咲きのものは満開。
羽幌町からのボランティアの皆さんの視察に合わせて、大通公園のボランティアの方々にも集まっていただきました。
羽幌町13名+大通公園25名ほど、道行く人は何の集まりかと思ったことでしょうね。
皆さんご苦労様でした。

 

DSC04006いつも一番乗りのBetty Boop。
開花が揃い、岩見沢や羽幌にもあるので、開花基準になりそう。

 

DSC03961自分的には今咲いている中では最もお気に入りのGene Boerner。
バーナー博士の最高の傑作、フロリバンダでは異色の整形花と思います。

 

DSC03999中国からのルゴサ、Maikaiも満開。
やはり従来のものとは異なり、キネンシス気が全くなく葉も花も優雅。
この写真は一株だけある濃色のもの、良い個体です。

増やさなければ。

 

明日、明後日は岩見沢ですが、続々咲いてきていることと思います。

 

DSC03938その岩見沢、一昨日の写真ですがAicha。
今主役のスコッツローズ、他の品種も満開でした。

 

ついに来ました。