イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2021

5.19


日記

エッジングとグラデーション

イコロはジューンベリーがまだ咲いていますが、札幌ではとっくに終わって今はライラックやヤマツツジが満開。
いつもながらですが、わずか車で1時間ほど離れた所のこの違い、今の季節は何だか得をしたような気持ちになります。

 

一昨日、昨日と芝生とレンガ道の境界のエッジング。
ターフカッターなどもいろいろ試してみたが、今回はやはりカッターとしました。普通のカッター、あのOLFAのカッターの特大刃。
それと芝を引き抜くねじり鎌。
花壇との境界はまた別な手段になりますが、直線仕様の一発目はこれに限ります。

 

でも仕上げが甘いですね。
シーズン最初の1回目、先ずは飛び出た芝切断なのでこうなります。
今後はもっともっときぱっと決めたいものです。

 

そしてあまり言いたくないが芝生のグラデーション。
言い訳いろいろあるが工藤の仕業、肥料の散布むらです。
手撒きで追加散布したのでもう少しで均一になるかと思います。あと4、5日、いや1週間かな~。
っかく〜、ダメですね。
新人グリーンキーパーなのでご勘弁を。

 

昨日はその合間に馬糞堆肥の仕込み。

 


昨年はほぼ100%馬糞と目論みましたが中々苦戦。
で、今年は混ぜものとして、Kimさんがせっせとシュレッダーかけてくれたバラの剪定枝と冬囲いの縄、チセからのコーヒーかす、鶏糞、脱脂米糠等々。

 

いい感じだと思います。
1週間後に切り返し。

 

その材料の生産者。

 

後ろ向きの母親とそのチビ。
少し見ない間に大きくなったもんです。
昨日から少し小ぶりの茶毛の道産子も加わりました。

 

そして、ハウスの横には10羽の鶏(ポリスブラウン種、全部メス)と11頭の羊(サフォークベースのミックス)。
いつの間にかいろいろ賑やかになっております。

2021

5.15


日記

真狩村

緊急事態宣言、どうにも札幌から地方に出向くのははばかられる状況ですが、昨日は岩見沢、一昨日は真狩でした。

 

その真狩、やっとコブシやサクラが満開で、まだまだ雪解け直後の気配が残っていました。
この冬は、デイハウス「香風庵」を利用しているお年寄りの皆さんにとっても、人生でこれだけ雪が多かったのは記憶にないとのことで、雪の量だけでなくそのタイミング、雪質も過去とは違ったようです。

 

当然、「空の庭」の植物もあちこち雪害が見られ、大株に育ったバラも被害甚大でした。

 

見上げるほどに育った大株ですが、一度リセットしようとかなり切り詰めることに。
助っ人の旭川からのAnnaさんと、いつも通り早回しでばんばんと切り進めました。他との接触を全く避けての作業としました。
景色もかなり変わるでしょうが、これはこれで枝の更新が図られて、ある意味見やすくなるかなとも思います。
1日で方を付けようと思っていましたが、無理。もう1日後日出向くことにしました。

 

オーナーのT夫妻は村内唯一の病院「野の花診療所」で毎日診療に当たっていますが、通常でも多忙なところをワクチン接種が加わったのでてんてこ舞いのよう。
圧倒的に高齢者が多いので、非常に気を遣われていることと思います。

 

豊かな農村、早くのどかな日常に戻ってほしいと願いながら帰路につきました。

2021

5.13


日記

バラの村シュタインフルト

昨日の朝で取りあえずローズガーデンのつるバラ剪定+誘引が終わりました。

 

最後の方のDorothy Perkins。やはり抜群の安定感。
これだけ枝が残っていれば楽しい。
ランブラーのテリハノイバラ系、ノイバラ系どちらも、原種から離れていない品種は強健なのは当たり前ですよね。

 

その横の返り咲きのランブラーRosendorf Steinfurth ’04。
イコロのオープン時に植えたので13年ほどになりますが、毎年よく育ち咲いていたものの、ずーっと背丈ほど。ランブラーらしくはない。
それが、昨年突然目線くらいの所から太いサイドシュートが2mくらい伸び(右から中央に伸びてる太枝)、うん、やっぱりランブラーなんだと納得。
そういうこともあります。

 

今年こそはまた入れたくて何回かやり取りしたドイツのSchultheis(シュルタイス)のつるバラ。
コロナで断念、また来年チェレンジしたいものでです。
品種名は「バラの村シュタインフルト」。Rosendorf~と言えばKordesのRosendorf Sparrieshoopが有名ですね。
昔訪れたSteinfurth村、Schultheisもそうだが、バラの生産者が集まっている至宝のような小さな村でした。
このコロナ禍で今はどうなっているんでしょうか。

 

墨絵みたいな画だけなので、最後にそのRosendorf Steinfurth ’04の開花時の様子。

 

ドイツものらしからず暖かみのある微妙なグラデーションが愛らしい品種。
病気とは無縁。
今年はつるバラっぽく咲いてくれるはずです。

2021

5.7


日記

最古参のBlush Rambler

昨日からイコロのローズガーデンのつるバラの剪定+誘引をやっています。
先ずは手前のCrimson Rambler、そしてGoldfinch、Blush Ramblerと片側の一列完了。
株のボリュームからあと2.5日でしょうか。

 

最古参のBlush Rambler、冬は何もせずこのまま。
さすがに枝先は凍害を受けているものの、ほぼほぼ助かっています。

枝先まで6mは超えています。
どこも一進一退で苦労しているのですが、イコロのBlush Ramblerは安定している。不思議なものです。
やはり株の充実、年季でしょうか。

 

怒涛の4月が過ぎ、久しぶりに先日一日抜きました。
その甲斐あってか、昨日は枝切りのミスはゼロ。
やはりたまにリフレッシュは必要ですね。

 

今日も天気は良いよう。
気持ちよく作業が進められそうです。

2021

5.2


日記

北極星の剪定

昨日はイコロで今シーズン最初のバラの剪定。
やっとです。

 

芽出しの早いつるバラから。
ホワイトガーデンのランブラー、Polstjärnan、別名The Polar Starをやっつけました。

 

剪定前と剪定後の画。

 

毎年サイドシュートが山ほど出るので悩み無く切れますが、昨日は枝先にあるシュートを見逃して枝ごと切ってしまい、脚立の上で3回ほど声を上げてしまいました。
「あっ、ったく〜」と。
一昨日の某所での剪定でも1回やっちまいました。

どれも効いていた枝なんですけどね。
ダメですね。注意不足。疲れていて慎重さが希薄になっています。

 

いつもはサイドシュートだけを残しますが、今回は本来なら切除する古枝も骨格になっているものは数本残しました。
かなり朽ちてきて風前の灯状態のパーゴラ、少しでも補強になる枝を残したかったのです。

 

先ずはもっと傷んでいるローズガーデンのパーゴラの取り替えの予定。
もう少し頑張ってもらわなければなりません。
足もかけられず冷や冷やものでした。

 

剪定後の誘引は、いつも通り可能な限り暴れた自然風に(変な表現ですね)。

今年もいっぱい咲いてくれると思います。

今年の花見は7月入ってすぐでしょうか。

是非どうぞ。