イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2021

2.9


日記

雪の中の様子見

昨日は久しぶりのいわみざわ公園。
駐車場の除雪の山もかなり大きくなっていて、やはり札幌とは大違い。

 

毎年やっている、この時期の雪の中のバラの様子見。
駐車場からラッセルしてメインの渦巻き花壇へ。
パーゴラも半分ほど雪に埋まっています。

 

狙うはいちばん凍害が心配なHTの花壇。

 


6尺の根曲がりの先だけが辛うじて見えます。
うーん、さすが岩見沢ですね。

 

穴空きスコップで二人のSさんに掘ってもらいました。
これもさすが岩見沢、こういう道具は充実してます。

 

地面出るまで掘って、掘って、約140cmの積雪深。
ご苦労様でした。
自分は写真係、すみません。

 

PP空けてびっくり、完璧に枝が保たれていました!
これまででいちばんかもしれません。

 

この冬は例年以上に厳しい寒さが続いて心配していました。
ただ、12月に入ってすぐ70cmほど積もり、そのまま降り積もっていったので、バラは12月からずーっと雪の中だった訳で、まさに雪の恵みでしょうね。

 

これからも雪融けの進み具合、山からのおろし風、寒の戻り等々、まだまだ安心できませんが、現状は取りあえずOKですね。

 

色彩館(温室)ではジンチョウゲが満開で、何とも甘い香りが楽しめました。
ここ数日、本州からロウバイが満開との花の便りが報道されていますが、ロウバイもあってもいいかもしれませんね。
昔百合が原公園の温室でソシンロウバイを咲かせていましたが、あの透明感のある花も唯一無二と思います。
北海道ではどちらも温室植物、また是非見てみたい。

 

ちょっと安堵した一日でした。

よかった。

2021

2.4


日記

堀上株のポッティング

昨日も寒かったですね。
イコロはさぞかしと札幌から覚悟して向かいましたが、それほどではなく、むしろ札幌の方が寒く感じました。珍しいですが、そんなこともたまにはあります。

 

先日から、昨年地植えで養生して掘り上げていたバラのポッティングを始めました。
つるの長尺は結束したまま。その他は剪定も同時にしているので多少時間を要します。
現在7、80株終了。全部で250株ほどが今月中旬に完了予定。
その後つるバラの誘引。手間かかりますね。

 

乾かないようにブルーシートで裸根状態で保管していたものを、植える前にはもう一度泥水にドブ漬けしてから植え込みます。

 

一昨日の朝方の状態。
たらいから上げて水を切ると、すぐに氷状になります。
寒そうだが、少しだけ芽も根も動いてきているものもあるので待った無し。この一瞬だけ我慢してもらいます。
土の中に収まれば安心、後は温々じっくり発根してもらいます。

 

写真の株は、Kordesのハイブリッドムスク‘Lavender Lassie’。

 

昔からのお気に入りなので、いわみざわ公園ではバラ園入って最初のパーゴラ、真っ先に見える所に植えています。
花付き良く、甘い香り、何と言っても一房の花の濃淡のグラデーションが素晴らしい。返り咲きも少ししますしね。
ハイブリッドムスクとしては伸びるので、フェンスなんかに誘引してのつる仕立てが一般的でしょうが、剪定によっては自立使いもできる。
どこか広い場所があるなら、是非そんな使いをしてみたいものです。

 

そんなことを考えながらのポッティング、まだまだ寒いものの、いろいろな場面を思い描きながらの作業です。

2021

1.31


日記

三種の神器

予定通り今週は剪定の週。
先日から自宅の高木をやっていますが、昨日はイコロでJimmyさんと、気になっていたカエデとモミジのかかり枝など太枝だけやっつけました。
やっぱり相方いれば楽です。
いちいち脚立の下に降りなくても、ここ?この上?と確認して切れますから。

 

戻って自宅の続きと思いましたが、雪も降ってきて先日切った枝片付けで終わってしまいました。
補助作業員いれば楽なのにな~とも思いますが、こちらは趣味の園芸なので片付けも趣味の楽しみの一つとしてやらなければ、ですね。
やってることはほぼほぼ同じなので、この切り替えがなかなか難しい。

 

先々代、祖父が植えたナナカマド。2株あるが取りあえず完了。
どちらも先端まで樹高約10m、胸高直径60cmほどなので幹周180cmくらいでしょうか。
自分の年齢とほぼ同じの樹齢。
かなり盆栽然としてきましたが、いつもで保つか?

 

今年の冬期剪定の三種の神器。
上:マキタの200mm充電式チェンソー。木に登って片手で持って使える。エンジン式の方がパワーは上だが、これでも10cm程度の太枝なら難なく切れます。何よりも使用時だけのモーター音だけで静かなのが、住宅地ではいい。
中:カマキ(岸本農工具製作所)の伸ばして3mのロープ式高枝切鋏。この種のものは壊れやすくて安定感が無いが、これは今まででいちばん保ってる。先端が鋏状のものもあるが、それは細枝だけで用途は別。
下:リョービの充電式ポールチェンソー。高枝切りのチェンソー。クラス最軽量を謳っているが、モーター部が先端なのでやはり腕力は要する。切る角度など少しテクニックも必要。

 

今まではほぼほぼ鋸の世界でしたが、これらを使うことで随分とスピードアップが図られ、楽になりました。隔世の感あり。
とくに充電ものはリチウムイオン電池の進化が大きいのでしょうね。
ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんの功績です。

 

この冬、合間にもう少し進めます。

2021

1.27


日記

FFP2マスクとメルケル

写真のマスクは5層構造のKN95というマスク。
ドイツで欧州規格のFFP2マスクが義務づけになりそうとのことで、同等品を購入してみました。
(本当は米国規格のN95なのだが、入手できなくそれに準じた中国製。少し模造品臭くもありますが)
まあ確かに複層で薄いものより効果はありそうだが、どうなんでしょうね?

 

先行実施されたバイエルン州では、これまでのマスクや布マスクはNGになり反対も多いとのこと。
価格高いし、今までのはどうするのよ?ですよね。
実施にあたりまた罰金が科されるようだが、ドイツにいる姉曰く「ドイツ人は罰則が無ければ守らないが、罰則があれば守る」とのこと。

 

確かに欧米では日本と異なり「要請」は無意味でしょうね。
お願いされて従う日本人、真面目ではあるんだろうが、それよりもその裏にある同調行動、同調圧力を感じてしまって、それはそれで疑問ではある。

 

ドイツと言えば、昨年の第一波の折のメルケル首相の国民へのメッセージは高く評価されています。
自由でなかった旧東独出身であることを滲ませ、苦労して勝ち取ったその自由の権利を制限することは絶対的に必要な場合のみ正当化され、民主主義社会において決して軽々しく決められるべきではないと言い切り、その後に、しかし、それは今、命を救うために不可欠だと国民に訴えました。
いろいろあるだろうが、さすが物理学者、説得力のあるスピーチには感銘しました。

しかも、原稿にはほとんど目を落とさず、まっすぐに国民に向かって語りかけていました。

 

どこかの首相とは大違い。そのどこかの首相のスピーチ程度なら、今どきのAIロボットでももう少し説得力ある言い方できるなと思ってしまう。
自分の頭で、自分の言葉で語ってもらいたいものです。

2021

1.25


日記

皮剥ぎ完了!

イコロへ向かう高速で。
このところ日の出が早くなって、晴れればこの暁色が楽しめます。
ECMレコードのジャケットで見たことあるな〜といつも思ってしまうが、どのアーティストだったか思い出せない。

 

晴れれば冷える訳で、昨日の朝のイコロは-18℃。
昨日は全道的に冷えたようで、旭川の江丹別では-31.8℃まで下がったようですね。
もっとも、体感的には-10℃以下になれば-15℃も-20℃もあまりその違いがわからないものです。
プラス気温ならこの温度差は全然違うのに。

 

その早朝から、また黙々とバラの枝支柱の皮剥ぎ。

 

昨日取りあえず完成!
肩ばんばんになりましたが完成。
後はしっかり乾かしてから塗装。
今年は色みを少し変えようかと思っています。

 

ポット植えの枝支柱、昔からどうにも市販のものは使いたくないので、切り出した枝を使ってました。
昨年から念願かなって皮剥いで塗装してますが、やはりすこぶる保ちがいい。
一年屋外使用したものもしっかりしていて、まだまだ使える。生木だとすぐにポキポキですが。

 

売れば買う人いるのにと先日言われましたが、うーん、とても値段付けられないな。怖くて原価計算できないもの。
バラを買っていただくから、それに付随するものとして提供する訳で、支柱だけなら目が飛び出るほどの価格になっちゃいます。

 

まあ余興ですね。
所詮支柱、鋼管支柱や女竹でもいいもんだが、どうにも馴染まない。使いたくないのです。
とても人にやらせられない自分の余興です。
でも、そもそも自分たちのやっていることは必要不可欠なことではない訳で、こんな余興の要素をどれだけズレなく、さり気なく入れられるかも大きいことだと思っています。

 

この一週間飛び飛びですが、当然やる毎に巧みになりスピードが速まります。
このまま一年中支柱作りに専念してもいいとさえ思ってしまう。
楽しいでしょうね。
でも、余興はほどほどに、ですね。