一昨日からオホーツクに来ています。
ハマナシ採種。
去年はあちこち行きましたが、今年は諸々ありで今回だけ。ムズムズしてました。
今回は北オホーツク、雄武町から北。
宗谷岬までとも思っていましたが、ハマナシ見ながらのドライブ、昨日一日だけの動きでは欲張り過ぎなので、一歩手前の猿払の海岸で雄武に引き返しました。
この辺りは札幌からの遠さでは根室、知床と双璧でしょうが、何もない感はどこよりも上かも。
それがいいのですね。
最北の宗谷岬から一本道を走るオホーツクラインはライダーには人気ですが、裏の日本海側のオロロンラインに比べると、より原始性を感じます。
クッチャロ湖のすぐ海岸側にあるベニヤ原生花園。
小清水から点在する、守られたオホーツクの原生花園では最北かもしれません。
エゾノカワラナデシコ、コガネギク、ヤマハハコ、エゾリンドウ、キタノコギリソウなんかとハマナシの絡みが絶妙で、花は少なくても十分楽しめる。
そのさらに北のエサヌカ原生花園。
確か昔は標識があったはずだが今は見られず、訪れるのは釣り人くらいでしょうか。
この辺から北こそが、手付かずの海岸が残る数少ない場面かもしれません。
そんな中に身を置くのが、何ともたまらない。
作られた場面とは全く別次元、古代から変わらぬ原生、原始たるものにこそ、霊景を感じるからなのかもしれません。
このところめっきり秋っぽくなりましたね。
とくに昨日のような穏やかな天気の夕方の光にそれを感じます。
自宅近くのビルに囲まれた中通り。冷たさを少し含んだ光に、温もりを感じる光ももうわずかなんだな〜と名残惜しさを感じます。
少し前からデスクワークが続いています。
地震の後からずーっとかも。
諸々の計画ごと。毎年のこと、9月は計画の月、10月は実行の月、11月は冬囲い、いつものパターンですね。
10、11月は春と同様体を酷使することになるんでしょうね。
恐ろしいような気もしますが、体にとってはその前のしばしの休息かもしれません。
昨日もいわみざわ公園の職員には、10月から怒濤の日々になるから、残りわずかな9月はしっかり体を休ませておけと伝えましたが、自分にも言い聞かせているようなものです。
日常生活はほぼ地震の影響は表面上はなくなったように感じます。
納豆も牛乳もほぼほぼ手に入る、品薄は今はヨーグルトくらいでしょうか。
でも、とくに観光業界はかなり危機感を感じているんでしょうね。
知事自ら安全性を訴え、阿部首相も風評被害が大きいので北海道への観光割引を行うと。
うーん、気象庁ではまだ余震に注意と言っているし、電力需給も老朽化した発電所を再稼働しての綱渡り。
根本的には以前と何も変わっていない訳で、安全だから安心して来てよとはあまりに無責任と思います。
保存食を備蓄できる食環境が整ったとか、何があっても最低限の電気は賄えるとか、災害時の避難場所を改めて確保、周知を図るとか、その辺をしっかり伝え、その上でリスクはあるが来てくださいと言うのが筋だと思う。
不安を煽るつもりはないですが、経済的に縮小するのは致し方ないと思います。
危険を承知でこの国で、この地で生きていくのだから、そんな中で生きていく術を考えるべきだと。
植栽、どんな品種を使おうかなどと考えながら、諸々考えるこの頃です。
昨日は台風、地震の後での初めての岩見沢でした。
すっかり景色が変わっていました。
2m以上のめくれ上がった根鉢が造形物のように思え、将棋倒しのように倒れる木々。
ため息が出ました。
山の木々は悠然としているのに、いじくった場面の脆弱さを改めて感じました。
札幌の百合が原公園や豊平公園も然り。
台風の度に公園の危険性を感じます。
どこも広域避難所になっているわけですが、台風時はいち早く閉鎖すべきと思います。
いちばん危険ですから。
倒木を背景にして咲いていたルゴサのRoseraie de l’Hay(ロズレ ドゥ ライ)。
深い花色が妙に心にしみました。
昨日の日没直後、羽幌のホテルの部屋からの画。
こんなレコードジャケット、どこかで見たような…ECMの何かだったか…思い出せない。
写真ではかなりの遠景ですが、天売、焼尻の島もはっきり見えました。
風もなく穏やか、あれだけのことが起きた後とは思えない。
自然の下では、人はそれにおののいたり崇めたりするしかないのですね。
昨日から一泊。
予定通りなのですが、こんな時ですからどうかなと思っていましたが、現地は通常通りなのでお願いしたいとのことで実施。
これからの作戦会議、役場と管理の担当者と現場を見ながらいろいろ話しました。
3日前の真狩村、空の庭でのマルシェも予定通り開催。
自分もこれまでとこれからの庭について語らせていただきました。
最初に参加してくれていたサポーターのお婆ちゃんたちとも会うことができ、楽しいひと時でした。
町や村に住む人は、街に住む人より強く逞しいと感じました。
何につけても自然が一体ですから。
街に住む者はそれを忘れている。今回のようなことがあってもすぐに忘れる。
少ない物に人が集中、長蛇の列。「一人一本限り」なんて張り紙がなければ我先にと早い者勝ちで山と買い占めるんでしょうね。
そんな光景を見たのが今回いちばんショックなことでした。
3.11で何も変わっていなかったんだと改めて感じました。
ドイツに住む姉の言葉を借りれば「日本は、人が生きていくには非常に不適切な国」と、確かにそう思います。
非常にリスキーな国であることには間違いありません。
だからこそ、他とは違う生き方を模索しなければならないはずです。
いろいろ考えるこの一週間でした。
皆さんからご心配のご連絡を多数いただきました。
ありがとうございます。
ご心配おかけいたしましたが、取りあえず皆無事です。
地震による被害も幸いイコロはなかった報告を受け、安堵しております。
ただ電気も水も止まった状態、台風被害も片付け途中でしたので、復旧までにはしばらく時間を要すると思います。
再開できればご報告させていただきます。
地震時は自分は札幌でしたが、今もかなり電気は止まったままで、中央区でも中央部しか信号も稼働していない状態です。
信号無しでも動けるうちにと、早朝の先ほど母のいる宮の森のマンションに行ってきましたが、水も止まっていました。
ポンプが動かないので、高層まで水が行かないようです。
昨日もわずかに開いているコンビニなどに人が殺到している状態で、我先にとの光景、いかに日頃の備え、心構えが不足していたか、改めて痛感しました。
少し前にも余震を感じましたが、これ以上被害がないことを祈るのみです。