イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2018

9.4


日記

芝生の播種

台風が迫っていますが、今のところ札幌は静か。
あの2004年9.08の台風が引き合いに出されているので心配です。
今晩から明日にかけてのようですが、何事もないことを祈ります。

 

昨日もイコロで芝生のタネ播きをしました。雨前の良いタイミングなので。
今年は雪融けから芝生の枯れがひどく、これまでも何回か播いてきましたが、なかなか復活しない。
公園などでは立入り禁止にして、ひどければ張り替えてしまうのですが、何とかだましだましいけないかとあがいているわけです。

 

這いつくばってよ〜く見てみると少しは出てきている。
9月は雨も多く気温も下がるので播き時。
冬前までにどれだけ復活するでしょうか。

 

イコロは芝生が命、洋芝はどこよりも適地と思っていました。
踏圧の影響を受けないのも利点です(逆を返せばですが…)。
ある意味そうなのですが、冬の気候、10年の歳月、いろんな要因で今年のような状態にもなる。
これまでの質の高い緑を見ていただけないのは、何とも苦しい限りです。
すみません。
今月は何とかあがいてみて、来年雪融け後にまた判断することになります。
絶対復活させたいものです。

 

暑さが去り、十分な水を得て見頃になっているボーダー。
遠目では芝生もいい感じ。他よりここはまだ保ってますからね。
細部を見ない、遠目で見る、イコロはそうに限ります。

 

今が盛りのキレンゲショウマ、今のように湿度が高い中には似合いますね。
こんな安定感のあるものを見ると気が休まります。

2018

8.29


日記

ミミズの糞土

今日は久しぶりにオフにしました。
イコロに行くつもりでしたが、何だか数日前から腰がだる痛く、一回抜こうかと。
そう決めると、気になっていた自宅の芝刈りや除草やら。
うーん、結局やっていることはいつもと変わらない。
でも明日から雨のようなので、いいタイミングではありました。

 

芝生の上のミミズの糞土、糞塚ですね。
(まだ画像小ちゃくしなければアップできないようなので悪しからず)
今年は雨が多いせいか、とにかくこの糞土の山があちこちにできます。

 

見かけが悪い、pHのバランスが崩れる、芝刈機を傷めるやらで、芝生にはミミズは害虫であり、それを駆除するために殺虫剤を土壌灌注するなんて言われることもあります。
でも、良く知られているようにミミズの糞は栄養分が豊富だし、土壌の団粒化や通気性の改善には大きく貢献しているわけで、芝生の場面でも自分には悪者とは思えない。
芝刈りをするとこの山を飛び散らすのですが、考えようによってはいい目土を散布しているとも言える。
さらに雨の後など、出てきたミミズをスズメがついばんでいるのを見ると、うーん食物連鎖だな〜と妙に感心してしまうのです。

 

かのチャールズ ダーウィンは、晩年は息子と一緒にミミズの習性を観察して、あの進化論より長い年月を費やしたのは有名ですよね。
邦題「ミミズと土」だったでしょうか。すごく面白かった記憶あり、また引っ張り出して読んでみたくなりました。

 

酸性土壌や化学肥料に敏感で、それによってミミズは減少して時には絶滅する。
ミミズは土壌のバロメーターとも言えますね。

 

明日からまた雨のよう。
またいっぱい糞塚できるんだろうな。
いいと思います。

2018

8.22


日記

ニセコ通い

まだ写真がなんなので、また文章だけ。
お盆がぶつかったので、もう少し正常化には日にちがかかるよう。
ご容赦ください。

 

先週から昨日まで行ける時はニセコに通っていました。
中山峠を越えての90キロほどですが、何回か走ると勝手知ったる道状態になり順調でした。

峠の上りはふかさず、下りもエンジンブレーキだけで、燃費が上がるのが快感になっています。

 

アンヌプリの新たな施設のSachiさん担当のガーデン、一年草花壇かとの勢いで大量の宿根草の苗をひたすら植込み。
来年にはぎゅうぎゅうに育って、即賑やかになるでしょうね。
その後が怖いですが。

 

先週には引っかけで花園地区の別件を見てきましたが、聞いてはいたもののあちこち想像以上に開発が進んでいました。
大型クレーンが何台も林立し、都市部の再開発を思わせるよう。
札幌でもこれだけの規模の場面はそうそうないでしょうね。
「花園リゾート」、来年のG20の観光大臣会合の会場となるようで、余計急ピッチで進められているんでしょうね。
やはりニセコ地区は別世界、です。

 

昨日も途中から雨、今年ほど合羽着ての作業が多い年もないかも。
4着を回して着ていますが、一日仕事では途中で着替えて2着使用。
帰ってから合羽を洗うのも一仕事になっています。

 

今日も雨模様ですが、大通公園でボランティアの方々との作業。
お馴染みの場所と皆さん、日常に戻ったようで少し安堵します。
合羽着て頑張ります。

2018

8.15


日記

お盆

写真がアップできないので文章だけですが、あまりに書かないとずーっと書かなくなりそうなので少しだけ。
何だかな〜ですが、ご勘弁を。

 

世の中お盆、最終日の今日はまたまた大移動なんでしょうね。
自分ごとですが、お盆前の10日に自宅にお坊さんのお盆参りを迎え、12日にお墓参り、お盆前に全て儀式を済ませました。
それに託けて、自宅の庭もすっきりさせました。
一年でいちばんすっきりかもしれません。
墓参りも娘と孫を誘って、お墓の徹底除草と刈り込み。
研ぎに研いだねじり鎌を人数分持参し使い方を指導。
やってることはいつもと同じ、です。

 

お盆ってある意味、区切りの時期でしょうね。
個人邸を多く抱えている造園屋は昔からこの時期は大忙し。お盆前までにはすっきりしてよのリクエストが多いですから。
でも、この目標時期っていうのも重要と思います。
それがなければ時期を逸してしまいますからね。

 

一昨日、昨日はいわみざわ公園で、若もの二人とメインの花壇のバラをすっきりさせてきました。
全ての花を切り、併せてシュートの処理。
徹底的に切って、入口のシュラブを除いて緑だけのバラ園にしてきました。
目標達成!
お盆はターニングポイント!、といつもバラの講習会で語っています。
シュートの芯止めと見極め、秋花に向けての夏花の見極め、品種や場所によって異なるものの、北国では欠かせません。
後は病葉を徹底的に取ってもらって秋バラを待ちます。

 

それにしても雨続きのお盆になっていますね。
バラ園隣りの遊園地も空振りだったよう。痛いでしょうね。
業種によっては死活問題かもしれません。

 

今日は自分は参加しませんが、今日から本格的にニセコの大きな現場に入ります。
自分も明日から入ります。
この時期合羽着ながらの作業はキツい。
少し前には雨乞いしろと皆んなに言ってましたが、今度は日照り乞いでしょうか。
お天道様も忙しい。

2018

8.5


日記

シュートの誘引

昨日は気温もそれほど上がらず楽だったですね。
虫たちが動き出す前の早朝から、南区のお宅にうかがって花切りとつるバラのシュートの誘引をしてきました。
このところ3日ほど場所が違えど同じような作業をしています。
もう少しでお盆、そんな時期ではあります。

 

満開時は見事だったとおっしゃっていましたが、ばんばん極太のシュートが伸びていたパーゴラのつるバラ。
ツクシイバラとTausendschön、Madeleine Selzer、Pauls Scarlet Climber、確かそんな構成だったはず。少しレアかもしれませんね。
奥様は別名Yellow TausendschönのMadeleine Selzerがお気に入りとのこと。うん、わかります。
どれもたわわにヒップが付き、秋はヒップを楽しんで、リースの材料としてお友達にも差し上げているとのこと。
ヒップを邪魔しないように、伸びたシュートを枝中に潜らせてしっかり誘引してきました。
わからないように潜らせる、自然な感じの誘引、これって少しテクニック要ると思います。
結束と誘引は違いますからね。

 

いつもながらポプリ作りも楽しんでいらして、玄関にはこんなのがいくつも。

無農薬ならではですね。

 

シュラブやブッシュも夏花を切り、さっぱりしてきました。
「後は秋花を楽しんでくださいね」とお別れ。
しっかり楽しんでおられてこちらも満足万蔵。