イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2018

7.14


日記

出稼ぎの出稼ぎ

やっぱり湿度高いですよね。
昨日は岩見沢でしたが、公園ではなく駅前花壇と中央公園の花切りなどをボランティアの皆さんと行いました。
自分にとっては出稼ぎの出稼ぎです。

 

岩見沢駅前花壇、数日前に下見に行った時の写真、満開。
昨日の花切りでだいぶ少なくなったもののまだまだ賑やか、秋まで続きます。
Rotilia、Sourire de Mona Lisa、Rotkäppchen、Leonardo da Vinci、Red Leonardo da Vinci、Dortmund、全部赤。
公園で成績良かった赤だけの構成、安全パイですね。
駅のレンガ色と一体感をなし、空きなく株元から上まで赤のモリモリ感を狙いました、完成。

 

一方、中央公園は白から淡いピンクと全く違う構成です。
雨模様で写真撮り逃しましたが、やはり数日前は満開で、自分的にはこちらの方がため息ものでした。

 

もう一ヶ所、いわみざわ公園近くの市道18号線交差点の花壇も今年からリニューアル。
今はせっせっと蕾取りをして株を作っていますが、こちらは遊園地への導入部でもあるのでテーマは太陽、光り輝く太陽、オレンジ系だけの構成、来年はきっと目立つでしょうね。楽しみ。

 

この3ヶ所は全て、公園での栽培成績からの選択。
バラ園あっての品種構成と言えますが、うーん、本家の公園が負けてる…
来年は是非とも巻き返しを図りたいものです。

 

まだ雨模様の公園の昨日の自分のお気に入り。

 

また赤ですが、Peace of Vereeniging、「フェリーニヒング(南アフリカの都市)の平和」、別名Kleopatra、Kordesの隠れた銘花。
写真の花、あまり出ていませんが黄色帯びる裏弁が特徴。
こんなの見ちゃうとやっぱりHT頑張らなければと思うのでした。
頑張りませう!

2018

7.9


日記

近所の2軒のAlba Meidiland

一昨日、昨日はいわみざわ公園でのばらゼミBとA。
続いていた雨も一段落で、中級者対象のBは最初から最後までガイド、初級者対象のAも後半でとば口だけガイド、せっかくの一番花の時期ですからね。

 

正面の赤の場面を抜けてのこの淡色の場面は話しやすい。
安定感ありますからね。
つるのBonnyと、中央部のGhislaine de FéligondeとGuirlande d’Amour、矮性のCounty Rose CheshireとThe Faun、矮性にならざるを得ないBlush Noisette、通路を挟んでそれを取り巻くHMskのあれやこれや。
本来ならもっともっと花で溢れる想定でしたが、他同様この2年間は随分叩かれました。
山あり谷あり、これを糧に先につなげたい。

 

「近所のふたつの~」シリーズではありませんが、近所の2軒のAlba Meidiland。

 

最初のお宅はバラはこのバラとハマナシだけ、しっかり仕立てられたイチイの垣根のわずかな隙間に白花。目を引きます。
すぐそば数件隣りのお宅はバラはこれだけ。ライラックに絡んでかなりよじ登っています。花数多くなくても白花が目を引きます。
どちらも大輪でドヤ顔されるよりは、よっぽど場面に合っていると思います。
Rosa sempervirensからの照り葉の小ぶりの葉もいい。
秋まで葉は落とさないし、ぽつらぽつらの返り咲き具合もいい、つるバラ使うよりはよっぽど正解だと思います。

 

すぐ近くでは円山裏参道夏まつり、立錐の余地もないほどの人出。
そんな喧騒とは別世界の2軒、静かにバラの季節を楽しめました。

2018

7.5


日記

近所のふたつのお店

昨日は少し中休みがありましたが、今日もまた雨、湿度高いですね~
どの葉っぱも全く乾かない、バラの病気、この先が怖い。

 

天気だけでなく最近の異変。

 

いつも遅い昼やらで利用するすぐそばの食堂「ゆりや食堂」、円山裏参道入口に残る今にも壊れそうな建物の一角で頑張っている店。
それが一週間前くらいからいつも長蛇の列で入れない。
メニュー豊富、そば好きは納得、ミニものとのセット可、値段安くコストパフォーマンスに優れますが、本当は良い人たちなんだが一見さんには全く無愛想のお婆ちゃんと息子夫婦、そして入るのに勇気がいるようなたたずまい(中はもっとかな~)。
近くの勤め人と住人くらいしか利用していなかったのですが…
調べてみると、何と先週のマツコの知らない世界の「懐かしの味!中華そばの世界」で紹介されたとのこと。
なるほどですね。
確かにさっぱり和風スープのラーメンは自分も好きで、ラーメンを頼むことが多い、しかも460円。
一週間たってもまだ開店から閉店までいつも外で並んでいます。すごい影響力ですね。
自分が生まれる前からある店ですが、開店以来のフィーバーでしょうね。
1946年創業、72年目のフィーバー。
お婆ちゃん寝込まなければいいのですが…

 

その東100mほどの医大前にある、昔はパン屋さん「銀座屋」だった店。

 

今はイコロともお付き合いのあるハンドメイドクラフトのHITOHARIさんのショップ+工房。
「銀座屋」時代は自分も幼少期からよく通っていました。
サラダパンやお山パン、三色パンなどどれも美味しかった!懐かしい~
これまた代替わりしようが無愛想を貫き、数年前まで頑張っていたんですけどね。
でもHITOHARIさん、しっかり「ベーカリー銀座屋」のサインを残していてくれて、何だか嬉しい。
店前の木製コンテナのアナベルとグラス、昨年のJimmyさんの仕業ですね。
良く育っていますよ。

 

こんな店もめっきり少なくなりました。
何だかな~ですが、時代の流れ、しょうがないんでしょうね。
フィーバー過ぎたらまた「ゆりや」行こうっと。
でも3人とも疲れているんだろうな~

2018

7.3


日記

ずーっと雨

改めて自分が言うこともないですが、ずーっと雨ですね。
この時期こんな天気は経験ない。
例年だと6月から7月の北海道は空気が乾いて最高の季節のはずですよね。
木曜くらいまで雨のようで、台風も重なりかなりの雨量になるようで心配です。

 

昨日は昼頃まではどうにか降らないとの予報だったので、早朝からいわみざわ公園で花摘み+花びら拾いをしていました。
鋏を使うのは後、とにかく雨の合間に花だけでも摘んでしまわなければ落としたら厄介ですから。
山ほど摘みましたが、改めて各品種の花を確認でしたし、何よりも株が回復しきれていないブッシュローズの花を早めに摘めたのは株のためには良かった。
縦通り+渦巻きのブッシュローズは、本来であれば花を咲かせないで蕾を取りたいほどでしたからね。
だらーっと咲いていられるよりは助かる、苦し紛れですが、何事もポジティブ思考が重要です。

 

昨日の自分のいちばんは、入口すぐのウェルカムガーデンのAlexander MacKenzie。

 

 

中央部のブッシュは苦戦していますが、手前にシュラブを植えておいて正解でした。
どんな気候にも耐えれますからね。
Z3、花粉親はQueen Elizabethで、New Dawnやスコッツローズの血も入る寒冷地向きのシュラブローズの典型のような品種です。
作出地のカナダでは非常に評価が高く、かつて百合が原でも大株に育っていました。
岩見沢でも背丈以上の大きな開心形になり、安定感は抜群。
こんな品種群で構成したいものですが、いつも言いますがカナダ、アメリカものは入手は非常に難しい。熱帯夜の本州では評価されないでしょうしね。

 

さて今日も某所で植え込み。
少し雨が弱まるようですが、何とかひどくならないことを祈るのみ。

 

2018

6.27


日記

白老通い

この所、白老の現場に通っています。
ある大きな施設の植栽、樹木や宿根草など。
相変わらずの植え込みロボット、今日の雨は昨日植えたものにとっては良いタイミングでしょうね。
大きめの樹木はほぼ片付けたので、これからは少しは楽になるでしょうか。

まだまだ先は長い。

 

で昨日の朝、高速を走っていて、苫小牧西ICを過ぎた内陸側の法面にオレンジ色が目に入る。
どう見てもエゾスカシユリ。

 

帰り道、後ろの車が空いた隙に一瞬ハザードランプ点滅して停車して撮った画。
本当は違法ですよね、ごめんなさい。

 

苫小牧西ICから白老ICの間、樽前SAの前後の内陸側の法面数ヶ所に群落があります。
場所によってはかなりの個体数があり、本格的なコロニーを作っています。
驚きました。
海岸沿いの原生花園ならいざ知らず、高速道路の法面ですからね。
この時期あまりこの辺を走っていなかったので、全然気がつかなかった。

 

まさか法面緑化で意図的ではないでしょうから、造成した時に切り土した中にあったか、近くの現地土を盛り土した中に紛れていたか…どうなんでしょうね。
夏には草刈りするので、他の植物からも守られて良い案配になっているのでしょうね。
海岸まで1kmほどの場所ですから、いろんな偶然が重なってのことなのか。

いろいろ思いを巡らせ、素晴らしい偶然に一人感銘していました。

 

今年は諸々あり、未だハマナシも見に行けずですが、代わりに良いものを見せてもらいました。
近くにはヨコスト湿原があるので、今度帰りにでも寄ってみようかと。
疲れ切った体には何よりのカンフル剤になります。