昨日は、先日少し積もって以来のイコロでした。
ハウスの中は、屋根に積もった雪で日中の日差しが遮られ、室温もそれほど上がらず、いいんだか悪いんだか微妙。
でも、積もったと言っても積雪深30cm程度だから、何処其処から見ればなんてことないですよね。
寒いですけどね。
合間にホワイトガーデンへ、ウィローウォーターを仕込むためにヤナギの枝取りに。
ウイスキーの水割り用ではありませんよ、バラの休眠挿し用、発根促進のためのサリシン効果を期待してのことです。
魔法の水です。
30cm程度と言っても、少し前までのブーツでは当然歩くことはできず、久しぶりにスノーシュー。
足跡があったので少しは楽でしたが、慣れない歩行、息が上がりました。
やっぱり定番通りストックは必携ですね。
風もなく穏やか。
積雪後一頭だけシカの足跡あり。
植物は皆んな雪の中でじーっとこの寒さを耐えてる。
でも、もうすぐ春が来るのを知ってるよって感がひしひしと伝わってくるようでした。
天気のせいか明らかに少し前とは違う気配、2月ですからね。
一月も今日が月末、1/12が過ぎ去ったわけですが、いつもながらこの1/12は早く感じます。
次の2/12はもっと早いのでしょうね。
2月が過ぎれば次は3月、いよいよ怒濤の日々に入るわけです。
ウチのスタッフも、山ほどの苗の植え替えやデスクワークを同時進行でこなしていますが、一つずつつぶしていくしかありませんね。
いつもながら体力勝負、気力勝負、自分も老体に鞭を打って絞り出さなければと思っていますが、年明けから周りの知人の訃報も続き、気持も山あり谷ありになっております。
そんな中、前にも書きましたが、この正月は年末からずーっと読書、読書で至福の時を過ごさせていただきました。
宮本常一漬けで結局6冊。植物関連以外は年末年始だけと思っておりましたが、その後も何故か南方熊楠ものを連読、まあ粘菌、生物学者でもあるので植物がらみではありますね。めちゃくちゃ面白かった。
その後、一昨日読み終わったのがデイビッド・モンゴメリー教授の「土の文明史」。
翻訳本なので訳者の言い回しに最初は少し戸惑いましたが、慣れるにつれどんどん引き込まれました。
この手のものは書き手の解釈が結論を左右するので、いつも懐疑的に読むことにしていて、あえて対論的なものも読むようにしていますが、これは科学的な事象からの考察でかなり説得力ありました。
世界の古代文明から現代までの土の歴史ですが、中には出て来ませんが改めて日本の土壌って奇跡的だと感じます。
土に関る身としては、この辺を理解しておくことは重要と思います。
その後は「土壌微生物のきほん」、誠文堂新光社のきほんシリーズ。
前にさらっと読んだものですが、改めて読み直しています。
「土の文明史」を読んだ後なのでリアルに理解できる。
きほんですがやや難解、これからも何回も引っ張り出すことになるんだろうなと思います。
次は同じモンゴメリー教授の「土の文明史」の続編的な「土と内蔵」かな。
本なんて読む暇あるかよの状況ですが、本があってひとつわかって、そして進むんですね。
昨日は、一時は札幌の街なかもホワイトアウトでした。
合間に大通公園の7丁目の管理事務所に打合せに行って来ましたが、雪まつりに向けてどこも重機がフル稼働。
1丁目から12丁目まで、考えてみればこれほどの大規模な建築現場もないでしょね。
しかも大いなる仮設現場、あの大量の足場がどこから来たのかと思ってしまいます。
帰りにバラ園があるので12丁目をのぞいてきました。
端っこの12丁目は市民雪像のエリア、バラ園を囲むように雪像の基になる四角い固まりの設置が進んでいます。
2m角くらいの上下が空いているコンテナ枠を大型ユンボで下し、その中に雪をユンボでがんがん詰め込み、最後に型枠を吊り上げて完成。
ユンボが大きく揺れながらの作業でしたが、何とも豪快、荒っぽい。
運転手の気晴らしにはなるでしょうね。
昨年は後始末の雪でバラもだいぶ被害(枝折れ、株倒れ)が起きましたが、今年は厳重注意するとのことで、何とか期待したいものです。
見ていると、結構観光客が写真を撮りながら歩いています。
しかも重機がんがんのすぐ横で。
普通の工事現場では考えられませんよね。
雪まつり、アンタッチャブルですね。
毎年の画ですが、このところイコロに行く度にやっているバラの自家生産自根苗長尺(長いですね)の仕立て。
枝支柱を挿し結束、枝を巻き巻き誘引。
先日大物はほぼ終わり、今は中ものから小もの。
あと2日ほどで終わる予定。
いつもながらですが、微妙にクセの異なる枝支柱を選び、それを株に合わせて結束、開花時を想定して各枝をいい感じに配置して誘引していきます。
無造作にやっているようですが、結構考えながらやってる。
一株一株異なり、それぞれ仕上がる度に満足万蔵、自己満足的ではありますね。
いつもやる度に、何故か幼少期のプラモデル作りを思い出してしまいます。
戦艦大和やら武蔵やら、誕生日なんかにやたら大きな箱をもらって、嬉しくて枕元に置いて寝たような記憶があります。
でも、結局最後まで完成させた記憶はない。
最初の大きな箱がいちばんの喜びで、その後はどんどん萎んでいく、ガキの頃ってそんなもんですよね。
昭和の記憶です。
昨日はいわみざわ公園で打合せ。
この時期はいつもそうですが、打合せが多い。
とくに、今年のいわみざわ公園は指定管理者の募集・選定の年でもあり、管理体制の変更もあり、シーズン始まる前のこの冬の間にやるべきことは多いのです。
やるべきことというより、考えるべきことですね。
いかに前向きに考えられるかですが、厳しい予算、体制の基で何とかそれを絞り出したい。
その考えの根っこは、「市民の財産と成り得る施設」のあるべき姿でしょうか、公共施設ですからね。
いつも通り盛り上げ役的な役割になっていますが、目一杯皆んなで考えたいものです。
本当は皆さんの話をただ聞いていて、うんうんと頷いていたいのですけどね。
まあこれも仕事、性格的にも無理、かな。
昨日の昼休み、歩ける所までバラ園を覗いて来ました。少し雪が積もりバラも隠れて少し安堵。
でもまだまだ少ない、70、80cm程度でしょうか。
春までじっと黙って耐えるバラ、策を練り、右往左往している人間社会とは別もの。
そんな姿にいつも畏敬を感じてしまいます。