札幌もそうだったようですが、イコロも昨日は雨でした。
ハウスの中で作業をしているとフィルムに当たる雨音で賑やか、やたら降っているような錯覚になります。
この時期に雨って…
この雨でだいぶ雪も減り、土が露出している所もあります。
そして、ハウスの屋根もほぼ雪は無し。
いつもなら雪の重さでフィルムが膨らんでヒヤヒヤして、年末からずーっと陽が差さず薄暗いのですが、今年は明るい室内。
前代未聞です。
気温も例年に比べると年明けから高めに推移しています。
いつもなら厳寒期なんですけどね。
雪が少なく、気温もほどほど、いいんですけど何か変。
毎年毎年、今年は変だとぶつくさですが、想定通りの年なんてないですよね。
このままだと◎ですが、そんなに甘くはないでしょうね。
この後が怖いような…
今日から社会復帰の方も多くいるんでしょうね。
年末から13連休なんて話も聞きますが、自分は無理ですね。
13連休なんてしたら、別の自分になっちまいそう。
それもいいかもしれませんが…
昨日もイコロで在庫の鉢バラの剪定など。
横では黙々とkimさんが、シャクナゲなんかの植え替え。
冬のいつもの光景ですが、祝日でもあり、外部とのやり取りや突っ込みがないので、休みバージョンのワーキングホリデーでしょうか(意味違うか?)。
正月三が日明けから、自宅でやってるバラのタネのヒップからの取り出し+選別〜貯蔵。
自宅のシュラブが主で、プラスつるバラなど数品種。
ヒップからタネを取り出し、ウエットテッシュで発芽抑制物質を拭き取り、水にぽちゃん。
浮きタネは除外して、沈んだタネだけを水浸け冷蔵保存します。
今年は写真にある解剖用のメスが重宝しました。
何故か我が家にはこのメスなどの解剖用のツールがいろいろあるのですね。
これ、お薦めです。
バラの育種家は何万、何十万粒もの実生から選抜を重ねる訳ですが、そんな世界とは別次元、趣味の園芸ですね。
でも、タネから育てるって植物栽培の基本と思います。
一発狙いのハイブリッドは宝くじ並でしょうが、原種類やつるバラなんかは他の植物同様、形質落ちることなく楽しめます。
そして、発芽後の選抜が面白い。
選ぶのは自分で、選ばれるのは君。
美人薄命、不細工長寿(こんな格言ないか?)、結構そうなる、それを予想するのが面白い。
趣味の園芸ですね。
楽しいです。
昨日の札幌は夕方から結構降ったようで、イコロからの帰りの高速はホワイトアウト。
自分が降りてから高速吹雪通行止めで、辛くもセーフ。
夕方止まると帰り着くまで2時間は覚悟しなければならないので、よかった。
イコロは穏やかでした。
今のところ昨年に比べると全然雪が少ない。
合間に、久しぶりに動物除けネットの様子を見にガーデンに。
アンクル丈のブーツでしたが、ここまで(グラスガーデンのコーナーまで)雪に埋まることもなく行けました。
積雪7、8cmくらいでしょうか。
樹木の株元など、場所によっては少し土が見える所もあります。
何処其処とは全然違います。
そして、いつもと異なり動物たちの足跡が全然少ない。
まだ雪が少ないので、森の中でも何とか食べ物が確保できるのでしょうか?
いいって言えばいいのでしょうが、いるものがいないと何だか不安にもなります。
気温もそれほど下がらないのも助かる。
昨日の温室の2台のホームタンクは、残量は1/2とfull、ここ数日変わらない。
気温が下がれば一気に減るので、ヒヤヒヤものです。
灯油、高いですからね。
新年、滑り出しは順調、これからですね。
波瀾万丈、山あり谷あり、その兆しムンムン、これからです。
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今のところ、どこも穏やかなお正月のようで、よかったです。
雪かきもなく楽ですが、この後恐いような。
このままではいかないでしょうからね。
年末から正月モードに入り、今日か明日は娘家族も顔を出すかもしれず、3日まで完全オフとしました。
イコロはkimさんが留守番、ネズミと格闘しているのでしょうね。
すみません、お願いします。
年末年始は待望の読書週間。
いつもはどうしても仕事がらの植物関係の本になりますが、年末年始はあえてそれから離れたジャンルが読める。
それが待ち遠しかった。
30日からずーっと読書漬け、考えてみれば年末から一回もテレビのスイッチ入れてないな。
昨年後半は改めて土についての本を何冊か読んでいましたが、農業の近代化になると必ず出て来るハーバー・ボッシュ法。
1906年にドイツで開発された化学肥料の誕生です。
その一人、ノーベル賞を受けたカール ボッシュは、あのドイツの電動工具メーカー、ボッシュ社創立者の甥に当たります。
その波瀾万丈の生き様も非常に面白いのですが、改めて考えてみると、今普通に使われている化学肥料は今からわずか100年ほど前に誕生したわけです。
それ故に、その後の世界の人口が急速に増加したのです。
それ以前は、輪作や焼畑などを行い、肥料は草木灰、堆肥・厩肥、そして江戸時代の風物詩としての下肥運搬がよく語られる人糞尿。
化学肥料導入前の日本は、徹底した自然利用とリサイクでずーっと生産力を維持してきたわけで、このわずか100年で一変。
で、その100年前の日本ってどうだったんだろう?
その延長線上に自分たちはいるわけで、ずーっと蓄積されてきた自分たちのDNAとは?
それを知りたくて、この年末は宮本常一の本を4冊読むことにしたわけです。
民俗学者ですが、民俗学者と言えば柳田國男ですが、宮本常一は、漂白民や被差別民も含めてのもっと普通の人々の膨大な記録を残しました。
サンカ、生地屋、マタギ、杣人、焼畑農業者、鉱山師、炭焼き、修験者、落人の末裔…いやはや映像を見ているような感覚、かなり衝撃を受けました。
最初に読んだのが「忘れられた日本人」(久しぶりの岩波文庫で小さい字に難儀しましたが)、次に「山に生きる人びと」、今は「海に生きる人びと」半分くらい、最後は「日本文化の形成」、あと2日で完読予定。
合間に酒も飲みつつ、至福です。
昨日は、自分の今年最後のいわみざわ公園でした。
行きも帰りも高速はホワイトアウト。温室内での作業でしたが、いる間ずーっと降り続いておりました。
入口のHansalandは半分ほど雪に埋まり、切り戻したブッシュローズもほぼ上まで雪に埋まった状態、積雪深70〜80cm程度でしょうか。
最低気温も-10℃以下にはならず、昨年とは異なり滑り出しは極めて順調。
こうでなくっちゃ。
これでダメならもう知らん。
現場にいた方には一通り年末のご挨拶をして別れましたが、昔はあちこちに年末の挨拶やら、御用納めに一杯やらで、年末年始はほぼ仕事にならなかった記憶があります。
今はその辺はさっぱりしているんでしょうね。
さて、今日は、自分のイコロの仕事納めとします。
とは言ってもいつもと変わりない。
バラを触って終わりとします。
しゃんしゃん(パンダではありません、手じめのしゃんしゃん)。