イコロの森

工藤敏博の植物日記

カテゴリー: 日記の記事一覧

2017

12.27


日記

真冬の剪定

いわみざわ公園色彩館のランブラー、今月12日から行く度に剪定+葉毟りを進めていましたが、昨日でほぼ終了。
残りはクライマーだけなので、あと2日程度でしょうか。
移動しながら使っていた足場も昨日で撤収、誰も落ちることもなくケガもなく良かった。

最後まで気を抜かずにいきたいものです。

 

わさわさに伸びたシュートが被さっているその下の古枝抜きが主体なので、トゲの中に潜り込んでの作業が続きました。
トゲに掴まり、枝に挟まり身動きできなくなることもしばしば。
トゲに逆らわず逆戻りすればいいのでしょうが、えーいままよと無理矢理体を抜く。

 

そんなことをすれば、こんなになっちゃいました。
昔から愛用のMilletのヤッケ、ずたずたです。
まあそろそろ寿命だったので、お役御免、よく付き合ってくれました。

 

毎年の恒例行事になっていますが、これだけの大株は北海道の屋外ではないわけだし、手強いほど燃えるのがバラ屋の性。
高いところも好きなので楽しかったですよ。
楽しかった?かな?うん、ヤッケ、悲しい。

2017

12.24


日記

Merry, Merry Christmas

このところ暖気で助かりますね。
昨日のハウスでのポッティングでも、久しぶりに天窓も開けての作業となりました。

 

世の中クリスマスですね。
大通公園が近いので、一昨日あたりから低空飛行の観光遊覧ヘリの音が賑やか。
昔からどうにもクリスマスはしんみりとした気持になります。
周りが派手やかになるほど余計そう感じる。

 

日本のクリスマスって、全国民的にプレゼントを交換したり、美味しいもの食べたりの、精神性を抜きにしての特別な日かもしれませんね。
多々ある祝日はそれほどにはならないし、年末年始はコテコテ精神性が根本にある。
そんな特別の日でも、特別の日にならない、悲しい顔の子供達も世界にいっぱいいる。

どうしてもそんなことを思ってしまうのです。

 

誕生日や、その家のお祝い事は、それぞれ個別なのでそれはそれでよかったですねで済むのだけど、全国民的にハッピーになれよのクリスマスはそうもいかない。
全ての子供がハッピーになれる訳ではない。

 

自分の幼少期はどうだったかと言えば、それとはまるで対極の家族に囲まれての絵に描いたようなクリスマスを送っていました。
あのマッチ売りの少女が窓越しに見ていたような明るい室内で。
でも、いつも外にはマッチ売りの少女がいるんだと、心から楽しめなかった。
ひねた子供ですね。今も変わってませんが。

 

クリスマス、それぞれ楽しむのにケチをつけるものではありません。
でも、自分のことばっかりで明け暮れている日々の中で、何ともやるせない思いをしている人たちのことに思いを馳せる、そんな特別な日であってもいいと思うのです。
メリー メリー クリスマス。

2017

12.21


日記

ひたすらポッティング

Kimさんのブログにかぶりますが、昨日から自分もオランダからの輸入苗のポッティングに加勢。
先ずはサンゴミズキなど花木からでしたが、なんせ数が多いので助っ人も頼んでひたすらポッティング。

 

予想に反してアメリカの苗かよと思うほどの大株。
根も多くて、とても立派な苗でした。
ポッティングしながらグラデーションも楽しめ、庭に植えればすぐにでも楽しめそう。
費用などが出ていないのでまだ単価設定はできませんが、きっとお買い得です。
乞うご期待。

 

帰り道、喉がいがらっぽくて風邪が再発したかなと思っていましたが、戻ってうがいをしたら吐き出した水が真っ黒。
鼻の中も真っ黒。
鉢底に入れた炭のせい。小苗はそれほどでもないが、大苗になると量使いますからね。
かつての炭坑夫を彷彿させますが、植物の生育第一、イコロのポッティングには炭は不可欠、職業病みたいですね。

 

今日も引き続き進めます。
しばらくはひたすらポッティングです。
真っ黒黒助になりながら頑張ります!

2017

12.17


日記

ダブリン湾

昨日も引き続き掘り上げたバラのポッティング。
掘り上げものは少し先が見えてきました。

 

この自家生産株はやはりつるバラが多くなります。
パテントの問題、自根での適性などを考えれば当然かもしれません。
接木の台木と異なり自根はそれぞれ個性あり、思わずJimmyさんの真似して根の写真を撮りたくなりますが、どつぼにはまるし、所詮同じ属なので差異はわずかなものなのでスルー。

 

でも、それぞれの品種を植えながら、思わずその使い方、使い場所をイメージしてしまう。
それは楽しくもあります。
規格ものではなく、(自分で選択しておいてですが)それぞれ個性的なので、これらを全部かかえてどこかでお祭りの屋台のように並べてみたくなります。
これから入る生産者の苗は除外しても、それはそれで楽しいかと。
年明けての3月には、まだ決まってませんが、マルヤマクラスやら札幌市内での講習時にはそのノリでやってみようかと思ってしまいました。

どうでしょう?

 

その前には通販でお披露目することになるでしょうが、先んじて少しポッティングしながら気になった品種をご紹介しようと思います。
慌ただしくなるとなかなかできないですからね。

 

で、今回はだいぶ前にも登場したことあるはずのDublin Bay(ダブリン ベイ)。

 

今はニュージーランド籍ですが、かつてのアイルランド時代のMcGredyの1969年作出のクライマー。
深紅の花色はあのAltissimoからのもので、New Daunの血筋でもあります。
葉を見ればなるほどですね。
枝数は多くないものの、しっかりとした枝を伸ばし、いかにもクライマー然たる樹形を作ります。
何と言っても開花性の良さ、秋遅くまで繰り返し咲き続けます。
赤花のクライマーといえば、やはりMcGredyのUncle WalterやUlmer Münsterが代表格でしょうが、自分的には渋さを感じるDublin Bayの方に惹かれます。

 

ダブリン湾、10年ほど前にアイルランドに行った時、確か車で走ってます。
アイルランドの首都のダブリン、歴史的にもイングランドとの確執やら北アイルランドの分離などのいろいろな暗い歴史があるせいか、どこか少し陰鬱さを感じた記憶があります。
そんな景色には似合う品種かもしれません。

 

ダメですね、語って行くとどこまでも長くなってしまう。
引っかけで、先ほどからダブリンのNational Botanic Gardenやらの写真を見て懐かしんでいましたが、まさにどつぼです。止めます。
そんな中から、最後にダブリン市内のどこでもあるお宅の写真一枚。
こんな中にはきっとDublin Bayはハマるんでしょうね。

 

2017

12.15


日記

あめる

今の自分のポジションです。
バラの自家生産株のポッティング、遅ればせながら先日から始めました。
左利き仕様の配置、昨日も思っていたのですが、何もかにも左手使ってるなと。

妙に左手がだるくなってると思ったら、そういうことだったんですね。

 

10月末に掘り上げた株を、ずーっとブルーシートで覆って床置きしてます。
冷温室なので、冷蔵庫並の温度を維持できれば水さえかけていれば長期間このままで大丈夫。
でも、さすがに陽が射せば室温上がり、葉毟り間に合わなかったものが少しあめてきてます。
「あめる」って使いませんかね?
北海道弁でしょうか。あめる=腐る、傷む、です。
葉が付いていてコモ巻き、少し温度が上がればあめる、外のバラと同じ現象ですね。

 

輸入の宿根草も来週頭に来ることが決まりました。
在庫株の植え替えも盛り沢山、毎年のことですがポッティングの毎日。
先日ある方から、イコロさんは温室あるから冬も温室管理で出勤しているのねって言われましたが、いやいや温室管理ではなく植物管理です。
冬籠もり、ではないですね。
今が一年でいちばん多く植物を触っているのかもしれません。

 

あめり始めた株だけ片付けたい。
頑張ります!