昨日はまたまた早朝(否、夜か?)札幌を出て、8時半にはオホーツクの海岸線に立ってました。
今回は紋別辺り、以前仕事絡みで毎年何回か出向いていた所なのでホームグランドのようなものです。
興部から湧別までに絞り込みました。
興部から紋別への海岸線は通称「はまなす街道」とも呼ばれていますが、かなり護岸工事が進んでいて、確かに道路沿いはハマナシは数多く残されているものの、昔に比べて寂しい限り。
どこも同じ、高潮や津波対策上致し方ないのでしょうが、そこに住む生きものたちの生態系は一気に消え去るわけですから、自然の海岸をできる限り守っていくという視点も重要ではないかと思います。
その点、紋別を過ぎて、コムケ、シブノツナイ湖辺りは自分にとってはサンクチュアリかもしれません。
右側オホーツク、左はシブノツナイ湖、その間は延々とハマナシの群落が続きます。
コムケに向かう林道沿いのコハマナスの群落も健在で安堵。
この辺りはある意味保護区なので安泰です。
コムケにある番屋。
「三室番屋」と言って、三室なんじゃらさんが昭和16年に建てた番屋で、地元の人たちが「三室番屋復活プロジェクト」という活動をして保存しています。
周りはハマナシが囲み、ハマナシ番屋と言ってもいいかも。
本当にカッコいい。
番屋好きですが、あちこちの大仰なものより断然好きです。
小洒落た現代建築なんて足下にも及ばない。
その時代、そして古代北方民族の時代まで思いが及びます。
だからオホーツクはやめられないのですね。
満足万蔵。
今のところ、早朝の札幌は少し雨が降っている程度で風もそれほどありませんが、これからでしょうか?
同じ18号、どうしても平成16年の9.8を思い出してしまいます。
待機していた百合が原公園で、目の前の大きなポプラがミシミシ音を立てて倒れていくのを、ただただ唖然として見ているしかなかったあの時、今でも鮮明に覚えています。
台風が過ぎた後、吹き返しでした。今回も要注意です。
広域避難場所になっている安全なはずの公園が、いちばん危険な状況でした。
「不要不急の外出は避けてください」ですね。
とくに後付けで木々を植えている公園や緑地は危険です。
昨日は月形の雪の聖母園の畑で、生産バラの支柱やら、ラベル付けやら、施肥やら。
台風前、つるバラは寝かせておいた方が得策なのですが、今やらなければまたまた先送りになるので、支柱を立てて結束。
台風のことを考えると、思わず控えを立てて強固にしてしまいました。
風が当たってイヤでしょうね、「このままの方がよかったのに~」の声が聞こえてくるようでした。すみません。
行き帰り、どこも黄金色。
来週くらいから稲刈りが始まるのでしょうね。
いつもこの景色を見ると、あのマルコ・ポーロの「黄金の国ジパング」のフレーズが頭をよぎります。
意味合い的には誇張された黄金伝説でしょうが、自分にはまさしくこの稲の黄金色がそのイメージ。
今しか見られないこの水田の景色は、時間を忘れて見ていたいほどの愛おしさを感じてしまいます。
稲作農家だけでなく果樹園なども、この台風を心配していることと思います。
一年の努力、成果が一瞬で無に帰することもありますから。
被害がないことを祈るのみです。
「何だよおまえは?」と怪訝そうな顔で集まる乗馬クラブリーフさんの紳士淑女たち。
ですよね、怪しくすみません、怪しいものではありません。
昨日もぐずぐず天気でしたが、予定通り恒例の馬糞堆肥仕込み終了。
今回は古ものは農家が引き取った後だったので、ほくほくの新しめのものでしたが、それでもまだまだ大山。
馬1頭で糞の排泄量は1日20kgくらいらしいので、20kg×365日で1頭で年間何と7.3t、現在13頭いるらしいので7.3t×13頭で94.9t、年間約100t出る計算になります。
どひゃーですね。
ガーデンで使うのはそのほんの一部。
昨日はカート10台、脱脂米糠を混ぜ混ぜして2山堆積、これだけあれば十分です。
この後、頻繁に切り返して酸素が十分に入るようにして堆肥化を進めます。
最初の2週間くらいが勝負ですが、すぐに60℃以上に上がるでしょう。
ナーサリー横で堆積しているので少し臭うかもしれませんが、順調に堆肥化が進めば悪臭は出ないはず。
もう少しご容赦ください。
今朝は釧路に泊まってます。
昨日夜明け前札幌を出て、野付半島までほぼノンストップで走りました。
途中、道東道で夜間工事中区間があり下を走りましたが、10時半頃に着いたので、まあまあですかね。
そんなに飛ばしませんでしたよ。
相変わらず何も無い景色にゾクゾク。
それも半島先端の木道がある、いかにものトドワラの景色より、途中の何も無い景色の方が好き。
でも観光客のウケは悪いでしょうね、何も無いわけですから。
この時期ですから、色気は青色のツリガネニンジン、チシマフウロ、黄色のエゾオグルマくらい、ススキの穂が主役でしょうか。
自分にとっては野付はお花畑よりも、この景色の方がらしく感じます。
またまたですが、原生的なもの、ですね。
ハマナシはそろそろヒップが熟してきていました。残り花もちらほら。
この辺のものは薄色のものが多く、サーモンピンクといってもいいようなものも。
他では濃色狙いですが、ここは薄色狙い。
野付の先端から付け根に引き返し、尾岱沼経由で風蓮湖に南下。
途中でカラフトイバラを確認。
以前とほぼ変わらず、何か安心しました。
まだ暗いですが、そろそろ出発。
せっかくだからあちこちのガーデンをとも思いましたが、やっぱり無理。
今日は釧路から帯広へ海岸線を南下しようかと。
狙いは音別と豊頃、とくに大津の十勝川河口辺りが楽しみ。
海岸線をひたすら走ります。
この時期、どこもバラは秋花までの端境期で夏休み。
本州まではいかないものの、やはり暑さと雨で葉を落とした株も目立ちます。
涼しくなってきて回復の兆候も見られるものの、やはり葉を落とした姿は庭の中ではマイナスですよね。
そんな中で葉を落とさず、元気モリモリのものもある。
それこそが使えるバラで、自分の選択肢では、とくに最近この葉の保ちが何よりも優先する条件になっているような気がします。
昨日のいわみざわ公園、バラ園に入って最初に目にするのがLinda Campbell。
何かどぎつい色合いになってますが、色調補正した訳でもなく、秋の光の仕業でしょうね。
最初の場面ですから絶対コケない選択をしました。そうなるとやはりHRg(ハイブリッドルゴサ)になります。北国でのバラ園との象徴的意味合いもある。
葉の保ちと開花性では群を抜く品種です。
何せ花粉親はミニチュアのAnytimeですからね。
樹形も整い(暴れているように見えるが、HRgの中では行儀がいい)、マットな葉と白みを帯びてスクッと伸びる花柄も特徴的。
左端に伸びる花房を数えてみると、
ざっと60輪以上ありました!
多ければいいって訳ではないが、よくもあまこの時期にこんな大房をと驚きです。
ついでに自宅近くのNew Dawn。
やはり一番花より花は小さいものの、何よりこれだけ緑をずーっと保っているのはさすがです。
本州ではかなりの大株になるでしょうが、ある意味シュラブローズのようにほぼ自立使いできるのは、北国ならではかもしれませんね。
講習会などで、品種の特性を見るのは、夏の終わりのバラ園を見て回るのがいちばんとよく言ってます(もちろんコテコテ防除で維持しているところは論外ですが)。
今の時期、葉を落としているものって、やっぱりキツい、いくら花に魅力があろうと観賞用植物としては欠陥品と思います。
もちろん品種の特性だけでなく、栽培環境や手法なども大きく影響するでしょうから、その場所に合ったものを見つけると言った方がいいかもしれません。
どんどん淘汰すべきと思います。
残ったものは宝ものになります。