イコロの森

工藤敏博の植物日記

2017.9.21日記

オホーツク


昨日はまたまた早朝(否、夜か?)札幌を出て、8時半にはオホーツクの海岸線に立ってました。
今回は紋別辺り、以前仕事絡みで毎年何回か出向いていた所なのでホームグランドのようなものです。
興部から湧別までに絞り込みました。

 

興部から紋別への海岸線は通称「はまなす街道」とも呼ばれていますが、かなり護岸工事が進んでいて、確かに道路沿いはハマナシは数多く残されているものの、昔に比べて寂しい限り。
どこも同じ、高潮や津波対策上致し方ないのでしょうが、そこに住む生きものたちの生態系は一気に消え去るわけですから、自然の海岸をできる限り守っていくという視点も重要ではないかと思います。

 

その点、紋別を過ぎて、コムケ、シブノツナイ湖辺りは自分にとってはサンクチュアリかもしれません。

 

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右側オホーツク、左はシブノツナイ湖、その間は延々とハマナシの群落が続きます。
コムケに向かう林道沿いのコハマナスの群落も健在で安堵。
この辺りはある意味保護区なので安泰です。

 

コムケにある番屋。

 

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「三室番屋」と言って、三室なんじゃらさんが昭和16年に建てた番屋で、地元の人たちが「三室番屋復活プロジェクト」という活動をして保存しています。

周りはハマナシが囲み、ハマナシ番屋と言ってもいいかも。
本当にカッコいい。
番屋好きですが、あちこちの大仰なものより断然好きです。
小洒落た現代建築なんて足下にも及ばない。

 

その時代、そして古代北方民族の時代まで思いが及びます。
だからオホーツクはやめられないのですね。
満足万蔵。