イコロの森

工藤敏博の植物日記

2022.5.30日記

シュートの発生パターン


いつものことですが、諸々で走り回っている間にあっという間に日々が過ぎ去っております。
札幌ではフジやレンゲツツジが満開、街路樹のヤマボウシやハクウンボクも咲いてきて、ニセアカシヤもほころんできました。
もうすぐ6月ですもんね。

 

自宅に戻ると Rosa spinosissima ( R. pimpinellifolia)が満開。
Scotch Roseの基本種、立ち上がる自然樹形は野趣があって、庭木には最適と思います。
イコロでの今年の販売はありませんが(過去に数年続けたのですがあまり引き合いなく残念)、また復活させたいものです。

 

それにシュラブでは毎年一番乗りのAunt Honeyもしっかり開花。
Buck’s Roses Collection。カーマインピンクがバタ臭い。
やっぱり一週間ほど早まっています。

 

R. rubrifoliaも開花。
基本種はまだですが、先んじて ‘Carmenetta’が開花。
3m以上になっているので、上の方から咲いてきてまだ間近では花は見えず。

 

その株元。
今年もシュートがたくさん発生しています。
雪で押されて傾く→シュートが発生のパターンですね。
講習会でよく話していますが、無理矢理シュートを出させるにはいちばん手っ取り早い。
つるバラを傾けて植えるのと同じですね。
自立使いのものは、あまりに傾けば先端部分を切り去ると樹形がまとまります。

 

今はあちこち補植の時期。
今日も某所で植えて来ますが、系統、品種にもよるが、真面目に真っ直ぐ植えるだけでないのですね。
少しひねて植える場合もあり。
なかなか面白いものです。