イコロの森

工藤敏博の植物日記

2018.3.23日記

仕事始め


昨日は今シーズン初めての屋外作業、いよいよ始まりました。
いわみざわ公園でのつるバラの剪定+誘引作業。
季節作業員はまだ雇用前、一人でできるだけ進めることに。
いち早く雪から顔を出した、駐車場横のツクシイバラ(R. multiflora var. adenochaeta)のコレクション。

 

今年は葉毟りせず、枝を外して結束して防風ネット巻きで横倒し。
冬の間はほぼ雪の中に入っていました。

 

先ず結束を外して、枝を広げます。
枝は助かっているか?

 

見事に枝先きまで緑が保たれ、ほとんど凍害は見られない。
しかも、支柱の中に入ってしまって引っ張り出せなくて、一冬中雪から出ていた枝もほぼ生存している。
去年とは全然違う、こんなに枝が助かったのはこれまでで初めてのことです。
確かに積雪が多かったので雪の恵みはあったものの、例年に比べても気温は結構下がったはず。
いろんな条件なんでしょうね。
冬の気候だけでなく、冬前の秋の水分やら充実度やら、さかのぼれば春からの、いや前年からの諸々の流れの中での結果なんでしょうね。

 

葉毟りして、不要枝を切り去り、しかっと誘引して完了。

 

下から見上げて満足万蔵。

 

昨日は約7時間で7/12株終了。
一株ほぼ1時間換算になる。
葉毟り+枝が助かると時間がかかります。

 

他のシュラブやブッシュも、雪から出てきた部分はPPをめくって中を見てみましたが、今のところほぼ枝は助かっています。
枝さえ助かれば後はどうあれ、ひとまず安心。

 

でも、昨日は一人で喜んでいましたが、今年は一緒に喜ぶ相手がいない。
これまでのスタッフは誰も残っていませんからね。
まあ、また一から始めます。
そのためにもいい門出ではあります。