イコロの森

工藤敏博の植物日記

2020.10.13日記

廃家フェチ


漬物石ごろごろ、何なのよー!でしょうが、昨日の中富良野の現場の画。
オイル用のためのダマスク、ケンティフォリア、ガリカ、アルバ各種の試験圃場の冬囲い。

 

この春植えたものは掘り込んでの株倒しをしましたが、その前年植えた2年目株は少し大株に育って来たので、得意のじんわり横倒しで、株が起きないように漬物石で押さえた訳です。
修景用に使うための石が山ほどあるのを知っていたので、それを借用しました。
来年さらに枝が増えれば、おそらく結束だけでイケるものも多いと思います。
大株に育ってくるとだんだん楽になるのですね、オールドローズは。

 

相変わらず十勝連峰を一望できる景色は絶品でした。
山の上の圃場、風はいつも強いのですが、それだからこそ病害虫も付きにくく、強い株に育ちます。
今年もかなり収穫したとのことですが、来年はほぼ本格的に花数多く開花するはず。
何とか商品化に結びつけてほしいものです。

 

帰りの中富良野から芦別方面に抜ける山道沿いの古い建物。
ここはまだ物置きとして使われていますが、最近どこへ行ってもこの手の廃家然たる建物に目が行き、見入ってしまいます。
古ければいいって訳ではなく、開拓のオーラを感じるもの、それが自分の基準です。

 

当たり前ですが下見板張りの木造ばかりなので、今辛うじて残っているものも、近いうちには朽ち果てる。
そう思うと余計愛着を感じてしまうのです。
開拓の村に保存されるような大仰なものではなく、ひっそりと厳しい環境の中で使われて来たもの。使われていた当時の生活やら、変わってしまった周りの景色やらも想像すると、たまりません。

廃家フェチ、内緒ですが新たな趣味になっています。