イコロの森

工藤敏博の植物日記

2017.3.30日記

現場初日


あちこちでの講習やらで怒濤の日々が続いておりますが、昨日は今シーズン初めての屋外での現場作業、これが本業。
いつもは、まだまだ雪があるので札幌が初日ですが、今年は記録的な少雪だった岩見沢。
岩見沢に通い始めて6年目、初めてのことです。
初日ですから、前日に鋏をしっかり研いでいざ出陣。

 

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先ずは早々と雪が消えた駐車場のツクシイバラの剪定、誘引をしてきました。
防風ネット、結束を外し、一気に剪定、その後F-Mizさんとじっくり誘引。
枝の歩留まりはまあまあでしょうかね。
両脇のCrimson Ramblerはツクシイバラよりは歩留まりは良く、少し耐性があるようです。

 

園内の雪もかなり消えたのであちこちチェック。

 

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導入部のシュラブ類は、かけもの無しも有りもほぼ枝はイケそう。
まあ雪がなくても大丈夫な品種がほとんどなので、当然でありますね。

 

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主園路沿いのFl、こちらはPPかけなので姿は見えませんが、一部めくりながら中をチェック。
ほぼ助かっているようです。
本当は防風ネットでいきたかったのですが、足りなかったので従来のPPかけにしました。
蒸れが心配でしたが、少雪が幸いしたよう、これまでよりも被害は少ない。

 

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逆にメインの渦巻き花壇のHTやらGrやら、かなりやられてます。
真っ黒黒助、地際近くまでいっているものが多い。
懐かしい光景です、ここ数年は何とか持ちこたえていたので久々に見る光景かもしれません。

 

一昨年、株数ある同一品種でかけものをいろいろ替え、防風ネットがいちばん枝が助かったので、昨年から防風ネットに切り替えました。
PPでもかなりの蒸れが出たのでそう判断しましたが、今年はそれがあだになりました。
大雪年は防風ネット>PP、少雪年は防風ネット<PPの結果といえます。
その中間ものがいいのかもしれませんが、やっかいですね。
昨日も、基本防風ネットにして山側にさらに全体を守る防風砦を設置しようやら、全体を囲う仕掛けを作ろうやら、山ほど出るチップを活かしてのミネソタ手法やら、いろいろ思い浮かびましたが、費用対効果や作業性も考慮して考えなければなりません。
秋までじっくり考えます。

 

もっとも、切り戻しのブッシュものですからバンバン切って枝を出せばいい。
株が太ってきたので、芽出しの力はあります。
鋏よりはロッパーが活躍しそう。

 

もちろんオールドローズやらHRgやらは大丈夫。

冬の気候や、雪の量に左右されないもの、やっぱりそんなものがいちばんですね。