イコロの森

工藤敏博の植物日記

2017.5.19日記

10年株のMaria Lisa


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昨日もイコロでランブラー、それもまたまた刺の少ないMaria Lisa。
あのレンガ壁前のです。
いつもなら、冬囲い前に結束しやすいようにざっと枝抜きだけしていたのですが、この冬は無謀にも全てをそのままで越冬との方針で、このMaria Lisaもそのまま。
動物ネットのおかげでいつもより全然ウサギの食害もなく、重い雪が乗ったものの枝折れもない。
で、この時期にやっている訳です。

 

10シーズン目を迎えたイコロですが、このMaria Lisaは開園前年に植えたので丸10年株ということになります。
あの当時はドイツから結構輸入していて、これらもそんな株、今では絶対通関しないでしょうね。
シュートの発生が多いので残す基枝もせいぜい2、3年枝、毎年毎年よく枝を出してくれます。
自立使いのランブラーとしては本当に優秀で、良い景色を作ってくれます。

 

昨日作業をしていたら、あるご夫人が「今年は初めてシーズン券を買ってみて今日は2回目、前に来た時よりも緑が多くなって、このバラの新緑もとってもいいですね」と。
そうなんです、Maria Lisaの魅力のひとつは、この新緑でもあります。
見ている人は見てくれてますね。
ピンクの絨毯のシバザクラとは全く違う世界ですけど…自分はこの方が元気をもらえるし、イコロの魅力でもあります。

 

数株入っている刺がキツいカニナ(Rosa canina)で腕が傷だらけになったものの、鋏を入れたいSchneekoppeは我慢してMaria Lisaを進めました。
あと半分あります。
ルゴサは後回し、葉の展開が早いものから進めます。
手がかかる大株のAlba Meidilandは既に済ませたので、これが終わればポリアンサ、The Fairyあたりでしょうか。
早くルゴサをやりたくてウズウズしているのですけどね。

 

先日大通公園で、こんな状況をボランティアの人にくどくと、声をかけてくれれば皆んなで大挙して手伝いに行きますよとのこと。
嬉しい限りですが、まあやれるだけ頑張ってみます。
他での切り戻しと違い、良い悪いではなく、自然形の仕立てはやはり当事者でやった方が納得しますからね。

 

本当は何もかにも放っておいてやっちまいたいのですが、中々そうもいかない。
キツいが頑張ります!