北海道ではもう秋も終盤。イコロの森も冬季休業に入り、すっかりシーズンも終わりの雰囲気が漂う、
今日この頃ですが、これから見ごろを迎えるのが、いわみざわ公園の色彩館です。
葉の色を変えて、種や実がなって終わりゆく植物を眺めて、静かにたそがれているあなたも、ここに行けば、
緑の美しさに「やっぱ植物は緑でしょ。」と思うことでしょう。
2年前に植栽設計を手伝わせていただきました。
温室とはいえ、温度設定は本州の冬程度。
最低限の暖房で、管理手間を軽減することを軸に、常緑のカラーリーフ中心の植栽にしました。
花よりも葉の組み合わせを意識した植栽になっています。
常緑広葉樹は、北海道では限られた地域、限られた種類しか楽しめませんので、
見たことない植物もあるかもしれません。
一部、北海道の屋外でも十分育てられる植物も敢えて、取り入れています。
温室だからと言って珍しい植物のコレクションではなく、庭として景観を作りたいと思ったからです。
なじみのある植物でも雪で覆われる北海道では楽しめない、
冬の姿や組み合わせを見てもらえたら、という思いがあります。
バラがメインの公園で、バラの少ない温室、しかも花が少ない花壇になったことで、
管理をされている石渡さんは、ずいぶん苦労されたと思いますが、そのいろいろも頑張ってくれて、
とてもいい緑になっていました。
ヨーロッパの人が、ジャパニーズガーデン、ってなると、こんな感じになるんですよね。
それが好きで、逆輸入的にしてみました。
常緑の植物は、葉が本当に美しいです。
このくっきりとした筋模様がかっこいいです。 Viburnum davidii
この後咲く花も、つづく青黒い実もかっこよく、目が離せませんよ。
モスグリーンの葉が美しいのはシャクナゲ。 Rhododendron ‘Nancy Evans’
ツルマサキの明るい葉とのコントラストが最高です。クリスマスっぽくなってきてます。
もうすぐ花も咲くスキミア。 Skimia japonica ‘Rubinetta’
イコロの森も秋の庭を楽しんでくれる方が、3年前と比べたらずいぶん増えました。
「秋が一番いい!」と言ってくださる方も、すごく増えています。
きっと、この色彩館もそうやって好きになってくれる人が増えると信じています。
なんといっても、冬も楽しめる庭園ですから。
雪景色に見慣れたころに行ったら、絶対癒されますよ。
この冬おすすめのスポットです。