今日はぐんと気温が冷える予報だったので、晴れる朝の庭の様子が見たくていつもより2時間早く出社。まだ霜は降りていませんでしたが(芝生や枕木などは少し凍ってました)、朝の気温は2℃!カメラを持つ手はどんどん冷えていきましたが、なんだかんだで2時間ずっと庭で散歩してました。楽しかった。ここに来て9年目、飽きないもんだなー、と思います。
さて、途中、シェフに遭遇すると、コーヒー入れてガーデンまで差し入れしてくれました。あったかかったー。そして、散歩を終えてレストランへ戻ると、シェフは一人、パソコンに向かい、ギターをかき鳴らしまくっておりました。朝練だそうです。頭にタオルを巻いたその後ろ姿はまるで長渕剛でした。が、盗撮失敗。
それぞれにそれぞれの朝がある。そう思いました。
そしてローズガーデン。
今週の日曜日は「ローズトレーニング 10th anniversary」
詳細は以下の通りです。
[日程] 10月21日(日) 20年目への冬仕度
※今回は冬囲いの基本、つるバラなどの囲い、株倒しの方法など、冬囲いに焦点を当ててお話しします。
[時間] 10:00~15:00 ※ランチ含(ランチには工藤も同席いたします)
[定員] 30名
[受講料] ¥4,000-(ランチ代・年間パスポート代含む)
※事前に年間パスポートをご購入の方は¥3,000となります。受け付けの際ご提示ください。
[お問い合わせ・お申込み]
イコロの森
TEL: 0144-52-1562
E-mail: info@ikor-no-mori.com
秋の庭好きは結構前からで、毎年この季節になると、似たようなことを書いているような気がしますが、あえて何回も書くと、やはりWindsor Great Parkでの一年間が大きいと思います。
初めて一年間、ずっと庭を見ていて、秋の庭、特に秋の朝の庭の雰囲気に感動しました。春や夏の庭は、「あの花咲いているかな」と、なんとなく予想した美しさや風景を確認しに行く感じですよね。「あー、やっぱきれいだ。これこれ」みたいな。秋の庭は紅葉を期待して「あー、ここの紅葉はすばらしいな」的な。でもそのあとの秋の庭は全然違ったんです。
庭は花や緑がなければ見る物はないと、自分も思ってたんです。きっと。でもどんどん茶色やグレーや黒に変わっていく植物に霜が降りて、そこに朝の陽射しがあたって光って、そんなんに一度かこまれたら、やばいですよ。ほんと。あー、こんなん初めて。ですよ。自分だって、「寒くて暗くて、花も終わって、紅葉すら終わって、でも仕事だから仕方なく起きたらそこにあった景色」だったわけですから、庭のそばにいつもいられない人に、それに触れてもらうっていうのはすごく難しいことだと分かります。ぼくは運よくそこに触れることができて、知ることが出来た世界です。で、めでたく好きになりました。
だからこそ、多くの人に秋の庭をまずは見てもらいたいと思って、企画しているイベントが、「おとなのあきじかん」です。そのころのイコロの森は紅葉があったり、まだ秋のバラも少しあります。ローズヒップも真っ赤だし、宿根草のシードヘッドもまだきれい。秋の庭の世界への導入としてはよい時期でしょう。
ちなみに今日もいいシードヘッド、撮れてますよ。
アクタエア ‘ブルネッテ’ Actaea simplex ‘Brunette’
エキノプス リトロ Echinops ritro
エウパトリウム ‘アトロプルプレウム’ Eupatorium maculatum ‘Atropurpureum’
これが、「葉っぱもくたっくたになって、地面にへばりついたり、真っ黒になってるのがまたいいんですよ~」の世界まで連れて行くのはちょっと大変と思っていますが、もし、そっちにも興味がある方は、まずは映画の方をお勧めします。見た後に、ガーデン散策してみてください。あなたの中でなにかが、変わるかもしれませんよ・・・www
FIVE SEASONS: The Gardens of Piet Oudolf (theatrical trailer) from Thomas Piper on Vimeo.
日本初上陸ですよ。事前ご予約の方がお得にご覧になれます。
映画上映に関して、詳しくはこちらへ⇒ http://www.ikor-no-mori.com/oshirase/fiveseasons/
【おとなのあきじかん・食べ物情報】
「おとなのあきじかん」では、ウィスキーやアイリッシュコーヒーのほかに様々な食べ物も登場します。
ここでおさらい。
■チムチム - いつもロッピスではカレーですが、今のところ今回はビーフシチューの予定です。(変更したらごめんなさい!)札幌に出稼ぎに出たときは、かなりの頻度で世話になっているチムチムさんは、美味しくて体に優しい。ロッピスのカレーも数年食ってないなあ。。。
ワークショップも検討中ですので、決まり次第お知らせしますね。
■チセ - 今、チセにいるのはフランスのニースでの経験がある本格フレンチシェフ。キャラクターはなかなかのもんですが、それは置いといて。札幌で20年以上ご自身のお店をやられていた方なので、味は間違いないです。「おとなのあきじかん」では、新鮮さんまを狙っている模様。秋の味覚!新鮮なさんまでしかできない料理が出ることでしょう。以前も、新鮮なイナダが入ったときのタルタル、最高でしたから。ただし、シェフは気まぐれっつうか、出てきたら前の日の予告と違うものだった、的なこともあるので、その辺はご愛嬌で。何度も言いますが、味は本格的。間違いなく美味しいですよ。明日もう一回確認しときます。
■カキキン - 厚岸のカキ!説明は不要ですね。
■ソーケシュ製パン - 喜茂別の美味しいパン屋がやってきますよ。ここのパンは本当においしくて、同僚たちが真狩やニセコ方面に行くたびにおみやげを買ってきてくれるのをいつも楽しみにしている卑しい私です。もちろん、ぼくも店がやっているときに通れたら、買わせてもらっています。この日も確実に、買いますね。
■シードベーグル - ロッピスにも毎年来てくれるし、いろんなイベントで一緒になりますが、どうしても買うことが出来ず、ここ2年くらいは自分で買えてないです。自分の記憶では、二年前の「おとなのあきじかん」で買えたのが最後。そう、静かなイベント(笑)「おとなのあきじかん」は狙い目です。いつも間に合わない方におすすめです。
■石渡紅茶本店 - 紅茶専門店ですが、店主のケーキは本当においしいです。甘さも、しっとり加減もまさに自分が一番好きなところの味です。また食べられるのが楽しみです。もちろん紅茶は言うまでもない。
ほかにも、ウィスキーとよく合うチョコレートも少し、ご提供出来そうですよ@チセ
初めてピート アウドルフの植栽を見たのは、まだピート氏のことを知らなかった時。
授業で「秋」をテーマに写真を撮る、という課題のために、RHS Wisleyに行った時でした。
当時はPiet oudolf Borderと呼ばれていたような気がします。授業で訪れていたので時間は限られていたのですが、あの広い庭園でほとんどの時間をそのボーダーでの撮影に費やしました。その時の写真(撮影は2004/11)↓↓↓
まだ、奥のグラスハウスは全くなく、カメラもいわゆるコンパクトカメラってやつです。時の流れを感じますね。。。
でも感動は未だ新鮮です。この後、なんども通って、もっと良い写真もありますが、この日の写真がやっぱり好きです。
この後、ピート氏のことを知り、ここで働く友人に「灌水しない、支柱しない、花きりしない」という管理のことを聞き、授業でマスプランティング(大きなグループにして植える)やレペティション(繰り返し植える)などの植栽手法を学びます。
今、ピート氏の影響を少しも受けていないとはやっぱり言えないですね。。。
あ、「ぼくとピート」とか言ってますが、面識もなく、ただ庭をみたり、本を読んだりしているだけですよ。
ピートアウドルフ氏といえば、我々にとっては大スターですが、業界じゃない人にはなかなか通じません。自分たちはオタクなんだと、認識させられる瞬間であります。カーサブルータスに載っていたというと、ちょっと「お。」と思ってくださる人もいるでしょう。
毎年この季節になると、「秋の庭はいいよ」と言ってはいますが、それをすごい説得力のある人に見せてもらえるチャンスですので、ぜひ、映画を見てもらわないといけないと思い、頑張ってます。sachiさんが。
イコロでくさもみじやシードヘッド、枯れゆく植物の魅力を伝えるガーデンツアーもしますので、ぜひとも両方セットでご参加ください!
「ピークを過ぎた静かな庭で、ウィスキーを飲みながら、終わりゆく姿の美しさを愛でる。」これこそ、おとなのあきのあきじかんの過ごし方ですよ。
という宣伝でした。予告編はこちら↓↓↓
FIVE SEASONS International Trailer from Thomas Piper on Vimeo.
上映スケジュールやご予約についてはコチラでご確認ください。⇒おとなのあきじかん 映画上映会について
【重要!!!】
宣伝と言えば、こちらも。
マルヤマクラスでの球根講習&販売は10/4(木)です。
もうすぐですが、空席いまだたっぷりたっぷりです。ご質問たっぷりお受け出来そうです。お暇な方、覗きに来てね。
庭づくり相談会も同時開催します!
詳しくはこちらでご確認ください。⇒【マルヤマクラス講習#6】「確実に春を楽しむ球根#2」
今日のイコロの写真です。台風の影響はなく、静かです。晴れてきましたよー。
この度は、台風と地震の被害にあわれた皆さまにお見舞い申し上げます。
わたしたちの庭も、台風の被害の後、片づけが終わらないままに地震があって、「元通り」というわけにはいきませんが、順調に片づけは進んでいますよ。久々に3人であーだこーだ言いながらの庭作業は、楽しくもあり、ついつい、この度の影響により優先しなければいけない作業とは別のところに目が行ってしまったりしています。ご心配してくださる皆様に感謝します。元気にやっていますのでご安心ください。
本当は今日からオープンしたかったのですが、皆さまの生活がそれどこれではないかと思います。実際、私たちが暮らす街も昨晩ようやく電力が復活。町では食料や燃料の確保が難しいと聞いています。私たちの生活も当然省エネモードです。ここまで来るために燃料を使ってくださったら、それは嬉しいけれど、もっと大事な用事がある方のためにそれらをまわしてもらえたらと思います。なので、少しだけオープンを待とうと思いました。その間に少しでもガーデンはきれいにしたいと思いますよ。
さて、というわけで、最近再びカメラ遊びが復活しております。ずっと、ほとんど「オート」でしか撮影したことがなかったのですが、台風の日の昼間、初めてマニュアルで庭の撮影をしてみました。「ホワイトバランス」?というんですか?あのダイヤルをくるくる回して、同じポイントで違う明るさで撮影してみて、ちょっとやさしい色合いにしてみたり、コントラストをはっきりさせてみたりして、その時の光の具合や、花の色を、自分が好きな雰囲気の写真にしてみる、というのに挑戦してみました。
今回の、「自然のいろいろ」がある前の、写真です。
空の色も、撮り方でかわるんですね。
この日、頑張りすぎて、充電がなくなり、その後停電でカメラの充電は控えておりましたので、被害の状況は記録できませんでしたが、これからまた秋へ向けて、きれいな庭をたくさんお届けしたいと思います!
写真アップできました!作業に携わってくださったプロの皆様に感謝です!よかったー。
以前はイコロに限らず、庭や植物の写真を撮影して、みんなに見てもらうのが楽しみの一つであり、それがまた仕事にもつながったりして、よい循環だったのですが、なんとなく遠ざかってしまっていた最近。撮りためていた写真を突然花新聞の表紙に使ってもらえた時の喜びを忘れていましたよ。
ブログも正常にアップできるように戻ったので、初心に戻って、また一杯写真撮ろうと思います。
本日は雨です。今日はスタッフもいつもよりやや多めに集まってくれているので、「庭整備も進めるぞ」と意気込んでみましたが、この天気では効率もよろしくないので、温室で黙々とポットの仕分けをしてもらっています。冬籠りの準備です。僕も修業時代はよくポット洗いしていたなー。。。ポットを洗うと言えば、こんな便利なブラシがありますよ。
ポットと同じ、円錐台の形をしているブラシ。見た目がかわいいということで、置いてあるだけでも雰囲気出ます。イコロハウスにて販売中です!
さて、こちらは設計業務に取り掛かります。