ただいま、絶賛冬籠り中のイコロです。
温室内での宿根草の整理が続いています。
昨シーズン販売していた苗のゆるめ(=大きいサイズのポットに植えかえること)や、
株分けを行い、苗をさらに良い状態にして、春のオープンに備えるというわけです。
ざっくり学名の「A」から進めており、現在「S」です。(日向の植物部門)
昨年まで「Aster」として販売していた宿根草があるのですが、
数年ぶりに購入したRHSのPlant Finderをしっかり見直してみると、
大部分が「Symphyotrichum」に変わっていました。
和名や英名、さらに学名が一般的に使われているものなどなど、混沌とした園芸植物の名前の世界。
とりあえず、イコロの森では、学名で表記することに統一し、これまでやってきました。
中には、まったくなじみのない学名も多く、お客さまにしてみれば記号のようになってしまうので、
一般によく知られる和名や英語名などは、併記するようにしています。
ただ、学名で記しておくと、この花とあの花はざっくり同じグループだね、というのがお分かり頂け、
宿根草を育てる方にとって、結果的に良い情報になるだろうなと、信じてやっています。
ご不便もおかけしますが、少しずつ慣れていただいて、なんとかやらせていただいています。
ここへきて、「Aster」の一部も、弊社のルールにのっとって「Symphyotrichum」として、
売り場に並ぶことになります。当然、アルファベットがちょっと、、、という方が一般的なので、
カナ表記もするのですが、ここでも頭を悩ませます。
Syは「シ」なのか、「サイ」なのか。(英語圏の人はたとえば、Hydrangeaを「ハイ」ドランジアのように発音し、その読み方が日本でも浸透している)
mは「ム」なのか、「ン」なのか。
tは「ト」なのか、「トゥ」なのか。
日本語にはない発音もふくめ、他の言語を、無理矢理カナで表現しようとするので、
正解はないのかもしれませんが、自分たちなりに、いろんな文献をさぐりながら、ルールを作っています。
ということで、Symphyotrichumは「シンフィオトリクム」と表記することになりました。
売り場のPOPには、ちゃんと、アスターと併記しておきますので、ご安心ください。
そして、花はこれですよ!
Symphyotrichum dumosum (シンフィオトリクム デュモスム)
Symphyotrichum lateriflorum var. horizontalis (シンフィオトリクム ラテリフロルム ホリゾンタリス)
ほかにもいろいろ、店頭に並ぶ予定です。ご期待ください。
この冬は、植物の名前についてよく考えたので、お堅い内容になりました。
ちなみに、「メイン」という言葉、あるじゃないですか。「メインディッシュ」とか「メインイベント」とかの。
出版とか放送?的な業界の決まりでは、ただしくは「メーン」と言うらしいですよ。
豆知識でした。
最近の朝は天気も良く、かなり冷え込んでいます。
でも気温で言うと-15℃くらいで、他の年に比べると、やっぱり少し楽なのかな。
朝、外に出た時、「お、今日はあったかい。」と思う日も温度計は-5~6℃だったりするときは、
自分もずいぶん道産子に近づけたな、などと思います。
いっちょまえに雪に憂鬱になったりしますし。
雪にはしゃぐ自分はもういませんが、北海道の快晴の冬の朝は最高に美しいですね。
さて、宿根草の整理もぼちぼちと進んでいます。
いま、Irisとかその辺です。もうちょっと進めばいいのになーと思っていますが、
明日から1カ月遅れの正月休みです。今日は自分的には大みそかみたいなもんです。
リフレッシュしてきます!
そうだ。
今週の土曜日は「森のようちえんSpecial Day!!!」が行われます。
森の管理ででた伐採木を馬で運ぶ、「馬搬(ホースロギング)」がやってきますよ。
通常、森林の管理は、まず作業用通路を確保しなくてはならず、
そのために本来しなくてもよい伐採をしたり、
化石燃料をつかった重機が侵入したりすることになるわけです。
またその通路をつくった為に、逆に地盤が弱くなってしまったり、生態系への影響も大きくなるわけで、
その通路をどうとるか、っていうのは相当慎重に考えなければならない、というのを以前テレビで見ました。
馬搬は森や環境への負担がずいぶん軽い、すばらしい方法なんですね。
貴重な文化です。
「あしたから正月!」っつって、うかれてる僕は見れないんですが、ぜひ見たかったです。
この話を1年くらい前に聞いたときから、楽しみにしてたのにな。
馬が林を上手によけながら、大きな木を運んでいる姿をこの目で見たら、感じることも多いでしょうね。
まだ予定のあいている方は、ぜひお子さんとご参加ください。
絶対お勧めです。
あ、「森のようちえん」とは言っていますが、大人のみの参加もOKです。
詳細はこちらです。
いいペースで「G」まで来ましたが、Geumの根がパンパンすぎて、ほぐすのに時間がかかっています。
ひとつひとつ、丁寧に作業しております。
きっと今シーズンのゲウムもよい苗になりますよ。
Geum ‘Borisii’
ほかに、
Geum ‘Totally Tangeline’ (‘トータリー タンジェリン’ 明るいオレンジ色)
Geum ‘Maitai’ (‘マイ タイ’ 八重咲きでアプリコット色)
Geum rivale ‘Album’ (リワレ ‘アルブム’ 下の写真)
を販売予定です。
晩春から初夏にかけての貴重な宿根草。丈夫で育てやすく、姿勢もよいです。
お楽しみに。
毎年恒例の、ナーサリーの販売苗の整理をしています。
ざっくり、学名の頭文字「A」からやっていますが、
去年や一昨年のブログを見てみると、今頃は大体、「F」とか「G」とか「H」に
手を付けていたんですねぇ。
今年は掘り取り苗も多かったし、ちょっと遅れてるんですね。いま、「C」くらい。
Bergenia(ベルゲニア)は、
Bergenia ‘Baby Doll’ と Bergenia cordifolia ‘Winterglow’が今シーズンも店頭に並びます。
Bergenia ‘Baby Doll’
また、輸入待ちですが、Bergenia ‘Angel Kiss’も新登場します。
写真を検索してみると、葉がすこし小ぶりで、花も密につくようですよ。楽しみです。
日向でも日陰でもよく育ちますので、北海道では家の裏側、ちょうどトイレなんかのすぐ外くらいの、暗いところに
植える方も多いようで、そんなイメージを持つ方も多いようですね。
実際には春早くに花を咲かせ、葉の形もユニークですし、まとめてグループにして
植えると大変いいですよ。