秋の庭好きは結構前からで、毎年この季節になると、似たようなことを書いているような気がしますが、あえて何回も書くと、やはりWindsor Great Parkでの一年間が大きいと思います。
初めて一年間、ずっと庭を見ていて、秋の庭、特に秋の朝の庭の雰囲気に感動しました。春や夏の庭は、「あの花咲いているかな」と、なんとなく予想した美しさや風景を確認しに行く感じですよね。「あー、やっぱきれいだ。これこれ」みたいな。秋の庭は紅葉を期待して「あー、ここの紅葉はすばらしいな」的な。でもそのあとの秋の庭は全然違ったんです。
庭は花や緑がなければ見る物はないと、自分も思ってたんです。きっと。でもどんどん茶色やグレーや黒に変わっていく植物に霜が降りて、そこに朝の陽射しがあたって光って、そんなんに一度かこまれたら、やばいですよ。ほんと。あー、こんなん初めて。ですよ。自分だって、「寒くて暗くて、花も終わって、紅葉すら終わって、でも仕事だから仕方なく起きたらそこにあった景色」だったわけですから、庭のそばにいつもいられない人に、それに触れてもらうっていうのはすごく難しいことだと分かります。ぼくは運よくそこに触れることができて、知ることが出来た世界です。で、めでたく好きになりました。
だからこそ、多くの人に秋の庭をまずは見てもらいたいと思って、企画しているイベントが、「おとなのあきじかん」です。そのころのイコロの森は紅葉があったり、まだ秋のバラも少しあります。ローズヒップも真っ赤だし、宿根草のシードヘッドもまだきれい。秋の庭の世界への導入としてはよい時期でしょう。
ちなみに今日もいいシードヘッド、撮れてますよ。
アクタエア ‘ブルネッテ’ Actaea simplex ‘Brunette’
エキノプス リトロ Echinops ritro
エウパトリウム ‘アトロプルプレウム’ Eupatorium maculatum ‘Atropurpureum’
これが、「葉っぱもくたっくたになって、地面にへばりついたり、真っ黒になってるのがまたいいんですよ~」の世界まで連れて行くのはちょっと大変と思っていますが、もし、そっちにも興味がある方は、まずは映画の方をお勧めします。見た後に、ガーデン散策してみてください。あなたの中でなにかが、変わるかもしれませんよ・・・www
FIVE SEASONS: The Gardens of Piet Oudolf (theatrical trailer) from Thomas Piper on Vimeo.
日本初上陸ですよ。事前ご予約の方がお得にご覧になれます。
映画上映に関して、詳しくはこちらへ⇒ http://www.ikor-no-mori.com/oshirase/fiveseasons/
【おとなのあきじかん・食べ物情報】
「おとなのあきじかん」では、ウィスキーやアイリッシュコーヒーのほかに様々な食べ物も登場します。
ここでおさらい。
■チムチム - いつもロッピスではカレーですが、今のところ今回はビーフシチューの予定です。(変更したらごめんなさい!)札幌に出稼ぎに出たときは、かなりの頻度で世話になっているチムチムさんは、美味しくて体に優しい。ロッピスのカレーも数年食ってないなあ。。。
ワークショップも検討中ですので、決まり次第お知らせしますね。
■チセ - 今、チセにいるのはフランスのニースでの経験がある本格フレンチシェフ。キャラクターはなかなかのもんですが、それは置いといて。札幌で20年以上ご自身のお店をやられていた方なので、味は間違いないです。「おとなのあきじかん」では、新鮮さんまを狙っている模様。秋の味覚!新鮮なさんまでしかできない料理が出ることでしょう。以前も、新鮮なイナダが入ったときのタルタル、最高でしたから。ただし、シェフは気まぐれっつうか、出てきたら前の日の予告と違うものだった、的なこともあるので、その辺はご愛嬌で。何度も言いますが、味は本格的。間違いなく美味しいですよ。明日もう一回確認しときます。
■カキキン - 厚岸のカキ!説明は不要ですね。
■ソーケシュ製パン - 喜茂別の美味しいパン屋がやってきますよ。ここのパンは本当においしくて、同僚たちが真狩やニセコ方面に行くたびにおみやげを買ってきてくれるのをいつも楽しみにしている卑しい私です。もちろん、ぼくも店がやっているときに通れたら、買わせてもらっています。この日も確実に、買いますね。
■シードベーグル - ロッピスにも毎年来てくれるし、いろんなイベントで一緒になりますが、どうしても買うことが出来ず、ここ2年くらいは自分で買えてないです。自分の記憶では、二年前の「おとなのあきじかん」で買えたのが最後。そう、静かなイベント(笑)「おとなのあきじかん」は狙い目です。いつも間に合わない方におすすめです。
■石渡紅茶本店 - 紅茶専門店ですが、店主のケーキは本当においしいです。甘さも、しっとり加減もまさに自分が一番好きなところの味です。また食べられるのが楽しみです。もちろん紅茶は言うまでもない。
ほかにも、ウィスキーとよく合うチョコレートも少し、ご提供出来そうですよ@チセ
ピートと言えば、ピート・サンプラス。最後に全米で優勝したアガシ戦は感動しましたね。
僕たちの業界でピートと言えば、泥炭。
マッサンで、玉鉄が「ピートのスモーキーフレーバーが!」と言っていましたね。そのころ、余市のウィスキー工場へのツアーにも参加しました。あ、あれの本当の目的は、緑化関係の施設巡りでした。とにかく、ウィスキーにはこのピートの使用の有無が香りや味わいの決め手になるようです!
そう、「おとなのあきじかん」のメインイベントはボス工藤によるウィスキーバー「Ku’s Bar」であります。
食事会の時は、いつも、少しボスのウィスキーを頂いています。いつもボスが飲んでいるのはLAPHROAIGというやつです。年数?も決まっているようで、「ピーティ」で「海藻の香り」がするのだそうですよ。ぼくはまだそこまで味わいきれてはいません。くわしい特徴は、「Ku’s Bar」で。もしくはマスターにお訪ねください。
当日はこのLAPHROAIGを3種に加え、厚岸蒸留所のウィスキーが登場します。カキキンさんが、カキに加えて希少で話題の厚岸ウィスキー(ニューボーン)をイコロに持ってきてくださるというわけです!第一弾はノンピート、第二弾はピーティッドだったそうで、両方あるのかな、どっちかだけかな。詳しくはぼくもまだ知りません。
ウィスキーは相当おとなな飲み物な気がして、自分ではなかなか手をだしませんが、こういう機会にちょっと試してみたいですね。楽しみすぎです。おそらく、ガーデンツアーが終わったら、ぼく、飲んでると思います。お許しください。
ちなみに、今日の庭には神が降臨しておりましたwww
もしくは、どこかへ連れて行かれるのか。。。
とにかく庭はやはり瞬間ごとに表情を変えます。いつも違う。それを味わえる幸せがありがたいです。
映画「FIVE SEASONS: The Garden of Piet Oudolf」はまだ席があります。ご覧になる方はお早めにご予約ください。
FIVE SEASONS: The Gardens of Piet Oudolf (theatrical trailer) from Thomas Piper on Vimeo.
映画のお問い合わせ、お申し込みについての詳細はこちら⇒http://www.ikor-no-mori.com/oshirase/fiveseasons/
オイスターといえば、オイスターカード(ロンドンの地下鉄やバスが安く乗れるプリペイドカード)ですが、なんでオイスターカードって言うんですかね。
カキはやっぱりカキフライが好きです。
酒蒸しもいいですね。台湾の夜市で食べたカキのオムレツもよかったです。
しかし、おとなのかきの食べ方はやはり生でしょう。
パリのレストランで、はじめて食べたときにはおとなになったと思いましたね。ワインを頼んだら、「こんな味ですけど、大丈夫ですか?」的なあの儀式も初めて体験しました。「うん、いいよ。お願いします」的なあれをしましたよ。20代の若造が。今はもっぱら、セコマのワインのコスパの良さに感謝する日々です。ポルトガル産の「ポルティーニョ ド コーヴォ」はお勧めですよ。
さて、おとなのあきじかんでは、「オイスターバー」も実現しますよ。厚岸産のぶりぶりの生ガキが食べられます!
そうそう食べられるものではないですからね。お楽しみに!
おとなのあきじかんはフライヤーも完成しましたが、印刷後もマーケット会場へは続々と新しい出店者、詳細が決定しておりますので、ここで一旦まとめておきます。チェックしてください。(店のなまえをクリックすると各ウェブサイトをご覧いただけます)
■石渡紅茶本店(旭川) - 店主のケーキはしっとり激うまで本格紅茶とよく合います。またケーキ食います!
■チムチム(札幌) - メニューはビーフシチューになりそう。あったまりますね。ワークショップも検討中ですよ。
■ソーケシュ製パン(喜茂別) -同僚たちが、もちろん僕も大好きなパン。
■シードベーグル(ニセコ) ― この夏は植栽現場でもお世話になりました。いつも大人気。売れ切れ必至。
■ito-made(札幌) - 毎年甥っ子用の服を購入させてもらってます。姉も喜んでいます。
■百姓のいえ(安平) - 美味しい卵はスタッフ全員大好きです。地震の影響もあるなか、ご参加くださいます。
■LAMBENT(札幌) - ボーンマスの風景を描いたティータオルを愛用しております。イコロオリジナルもありますよ。
■PO-TO-BO(札幌) - 植物や動物をモチーフにしたブローチはイコロの森にぴったりです。
■クドウテツト(札幌) - 木工挽物。イコロの森で伐採した材料から、カッコいい物を作ってくれています。
■craftxcraft(札幌) - 本格工房をお持ちで、イコロ設計の庭のパーゴラやフェンスも作ってくれてます。
■tiny…(旭川) - 糸を紡ぐ方。やさしくてあったかい毛糸や織物を期待しています!
■カキキン(厚岸)x Ku’s Bar ― オイスターバーはボス工藤のウィスキーバーとのコラボです。お楽しみに!
そして、映画「FIVE SEASONS:The Gardens of Piet Oudolf」はまだご予約可能です。
この機会に新しい美しさの価値観を覗いてみてください。しかし、テキサスの春はあんなにきれいなんだなー。また行ってみたい場所が増えましたよ。こうご期待!日本語字幕、つきます。
FIVE SEASONS: The Gardens of Piet Oudolf (theatrical trailer) from Thomas Piper on Vimeo.
学生の時の話。
サークルの先輩が留学した彼女に会うために英国へ。
しかし現地でフラれ、その後はおもいがけず一人旅となってしまったそうです。その先輩はそれでも英国一人旅を楽しんだようですが、とあるパブに入ったところ、現地のおっさんが「アイリッシュコーヒー」なるものを頼んでいたのを見て、同じものを頼んだのだそう。それがすごくおいしかった。という話を聞かせてくれました。
外国で一人旅。外国のパブに一人で入って、聞いたことのない酒を飲んでくるとか、まじかっこいい、と感心しながら聞いたもんですわ。
(写真と本文は関係ありません。)
その数年後、とにかく本場のイングリッシュガーデンとやらを見てみるかと、自分も英国へ行った時、例の先輩の話を思い出したぼくは、とりあえずパブに入って「アイリッシュコーヒー」を頼んでみる。すると、パブの店主は「うちにはないけど、ウィスキーとコーヒーならあるから、両方頼んで自分で混ぜながら飲めば?」と言った(んだと思う)ので、言われるがまま、両方頼んで、まずはカップになみなみ注がれたコーヒーを少し飲んで量を減らしてウィスキーが入る余地を作り、ショットグラスのなんだかわからないウィスキーを少しカップに移し、そーっと混ぜて、飲みました。なんかアルコールが足らん気がするので、またそれをずびっと飲んでウィスキーを追加してみました。
あれって一体なんだったんだろう。とりあえず「アイリッシュコーヒー」ではない。なんだかほろ苦い想い出です。
あれからもうすぐ20年。そんなアイリッシュコーヒーのことはすっかり忘れて、おとなになりました。本当のアイリッシュコーヒーをぼくはまだ知らない。
「おとなのあきじかん」では柴田さんが「アイリッシュコーヒー」を出してくれるそうですよ。あれ以来だなぁ。。。
おたのしみに!
「おとなのあきじかん」は秋の哀愁たっぷりの庭でお酒を飲んだり、買い物をしたりしながらのんびり過ごすイベントです。ぜひ遊びに来てください。詳しくはこちらで⇒「おとなのあきじかん」
今日のランチは鱈のグリルでした!
昨日テレビで、とある企業の社食からは、都内が一望できる絶景!というのを見ていて、いいなぁこういうの。と思いましたが、どちらかしか選べないなら自分は絶対こっちを選ぶな、と改めて思いました。
14日は晴れますように。
【重要!!】
マルヤマクラスでの球根講習&販売は10/4(木)です。
まだ空席たっぷりたっぷりです。ご質問たっぷりお受け出来そうです。お暇な方、覗きに来てね。
庭づくり相談会も同時開催します!
詳しくはこちらでご確認ください。⇒【マルヤマクラス講習#6】「確実に春を楽しむ球根#2」
初めてピート アウドルフの植栽を見たのは、まだピート氏のことを知らなかった時。
授業で「秋」をテーマに写真を撮る、という課題のために、RHS Wisleyに行った時でした。
当時はPiet oudolf Borderと呼ばれていたような気がします。授業で訪れていたので時間は限られていたのですが、あの広い庭園でほとんどの時間をそのボーダーでの撮影に費やしました。その時の写真(撮影は2004/11)↓↓↓
まだ、奥のグラスハウスは全くなく、カメラもいわゆるコンパクトカメラってやつです。時の流れを感じますね。。。
でも感動は未だ新鮮です。この後、なんども通って、もっと良い写真もありますが、この日の写真がやっぱり好きです。
この後、ピート氏のことを知り、ここで働く友人に「灌水しない、支柱しない、花きりしない」という管理のことを聞き、授業でマスプランティング(大きなグループにして植える)やレペティション(繰り返し植える)などの植栽手法を学びます。
今、ピート氏の影響を少しも受けていないとはやっぱり言えないですね。。。
あ、「ぼくとピート」とか言ってますが、面識もなく、ただ庭をみたり、本を読んだりしているだけですよ。
ピートアウドルフ氏といえば、我々にとっては大スターですが、業界じゃない人にはなかなか通じません。自分たちはオタクなんだと、認識させられる瞬間であります。カーサブルータスに載っていたというと、ちょっと「お。」と思ってくださる人もいるでしょう。
毎年この季節になると、「秋の庭はいいよ」と言ってはいますが、それをすごい説得力のある人に見せてもらえるチャンスですので、ぜひ、映画を見てもらわないといけないと思い、頑張ってます。sachiさんが。
イコロでくさもみじやシードヘッド、枯れゆく植物の魅力を伝えるガーデンツアーもしますので、ぜひとも両方セットでご参加ください!
「ピークを過ぎた静かな庭で、ウィスキーを飲みながら、終わりゆく姿の美しさを愛でる。」これこそ、おとなのあきのあきじかんの過ごし方ですよ。
という宣伝でした。予告編はこちら↓↓↓
FIVE SEASONS International Trailer from Thomas Piper on Vimeo.
上映スケジュールやご予約についてはコチラでご確認ください。⇒おとなのあきじかん 映画上映会について
【重要!!!】
宣伝と言えば、こちらも。
マルヤマクラスでの球根講習&販売は10/4(木)です。
もうすぐですが、空席いまだたっぷりたっぷりです。ご質問たっぷりお受け出来そうです。お暇な方、覗きに来てね。
庭づくり相談会も同時開催します!
詳しくはこちらでご確認ください。⇒【マルヤマクラス講習#6】「確実に春を楽しむ球根#2」
今日のイコロの写真です。台風の影響はなく、静かです。晴れてきましたよー。