毎日、温室でボーダーの掘り取り苗の株分けをしています。当然ですが、種類によっていろんな形状の根があります。香りがするものもあります。それぞれ見比べているのは楽しいものですが、のんびり観賞している場合でもないので、こころの中で「へぇ」と思いながら、忘れないように覚えておこう、と思いながら黙々とやっております。
ちなみに、ボーダーからの掘り取り苗を株分けしたものは、ポット苗として今シーズン店頭に並びますよ。今のところ、大収穫となっておりますので、価格も少し安めに設定できそうですし、種類によっては100~300単位で出荷できるものもあります。ラインナップをお知らせできるのはもう少し後になりそうですが、ぜひともおたのしみにしていただきたいと思っています。引き続き、頑張ります。
PLANT OF THE DAY 15
Phlox ‘Miss Jill’ フロックス ‘ミス・ジル’
あ、またフロックスになってしまった。まあいいや。
フロックスには女性の名前らしき品種名のものが結構ありますが、これもそうですね。品種名の由来となったジルさんはどんな女性なんでしょうかね。皆さん勝手に色々想像してみてください。前回紹介したフロックス ディワリカタは春の終わりごろに開花しますが、こちらは真夏、背を高くして開花します。だいたい120-150㎝くらいでしょうか。イコロではオータムボーダーからヒバの生垣に沿ってナチュラルガーデン側に曲がったところにあり、やや日かげではありますがしっとり咲いております。ミス・ジルです。(写真:イコロの森/2013.08.09)
2017年が始まりました。あけましておめでとうございます。
今年の年越しも、また飲んだくれて、元日はぐったりしておりました。今日からまた頑張っております。皆様、今年もどうぞよろしくお願いします。
さて、読書は決して嫌いではないのですが、十分に時間と気持ちに余裕がある時でないとなかなか本に手が伸びず、ついついテレビとかパソコンに向かってしまう性質であります。旅行の時は、移動や待ち時間があるので、その時は何か読みたくなるものです。先日の帰省の際も、実家の本棚をごそごそやって、昔読んだ本を一つだけリュックに入れて帰ってきました。思いのほか、帰るのに時間がかかったので、暇つぶしにはちょうど良かったです。映画もテレビも、本も、楽しんでいるときはかなり集中しているんですが、一旦その世界から離れると、ストーリーや内容を一切忘れてしまうことが多いので、結構新鮮に楽しめます。今年の冬はイギリスには行けなさそうだけど、これを読んで、気分に浸って飛行機に乗りました。
ガーデナーのみなさんには有名な作家の旅行記コレクション。たぶん100年前くらいのイギリスなんだと思いますが、今と同じ様子だったり、全然町の印象が違ったりして、かなりおもしろいです。最近はやりのイーストエンドはこのころにはかなりダークな町だったよう。確かに最近まで、ちょっと治安悪いとか言ってましたもんね。今じゃあ最先端のイケてるスポットって感じですけどね。ノッティングヒル界隈もこのころはまだあまり良い町ではなかったようですよ。
同じヨーロッパからの旅行者でも、ロンドンは特別っぽいです。そんな旅行記。外国人旅行者目線、ガーデナー目線のイギリスが書かれているので、共感出来ることも多いです。ガーデンやイギリスが好きなひとにはおもしろいと思い、珍しく本の紹介をしましたが、自分が読んでいる本の紹介をするというのは、なかなか照れますね。
PLANT OF THE DAY 14
Phlox divaricata ‘Clouds of Perfume’ フロクス ディワリカタ ‘クラウズ・オブ・パフューム’
写真の一番手前の青い花がそれです。晩春(イコロでは5月末から6月初旬くらい)に見ごろを迎えます。ユリ咲きのチューリップとちょうどいい感じですね。種名のディワリカタは、広がって成長する、という意味を持ちます。その通り、マット状に成長するので、グラウンドカバーには良いでしょう。品種名の‘クラウズ・オブ・パフューム’からは香りが立ちこめる印象が伝わりますね。花もたくさん咲きます。まだまだガーデンが静かな時に開花するので大変ありがたくもあります。今年はボーダーから掘り取ったので、少し安めに設定出来そうですよ。ぜひ、この機会に植えてみてください。白花品種の‘ホワイト・パフューム’もあります。(写真:イコロの森 ボーダー/2014.06.01)
ご無沙汰しております。
1週間ほど休暇をもらっていたのですが、大雪の為に帰宅できず、随分ながい休みになりました。おかげ様で心も体もリフレッシュ出来ました。
最後の3日間はほぼほぼ空港にいたのですが、クリスマス休暇とばっちりかぶって、様々な人間模様を目にしました。悲喜こもごも、ありますね。空港は。ようやく辿り着いた千歳空港はさらなるカオスでした。少し大変だったけど、十分休暇を楽しんだ後だったし、帰ってこられた自分はラッキーな方だったな、と思いました。
休暇中、車を空港近くに停めていたので、帰宅時には当然降った雪が積もって、すでに凍り始めていたので除雪が出来ず、現在、近所の公共駐車場をお借りしています。自宅からそこまで徒歩で約15分。これがなかなか悪くなく、朝少し歩くと、体もあたたまります。
さて、東京では代官山の蔦谷書店に行ってきました。植物とバルーンアート、そしてライトアップ。クリスマスマーケットもやってましたよ。都会のクリスマスは華やかですね。
PLANT OF THE DAY 13
Pennisetum alopeculoides チカラシバ
ネコじゃらしのような穂が、光にあたるときれいに光ります。雨が降ったりすると、穂の一粒一粒に小さな丸い露がついていたりして、なかなか芸術的な様相になります。育てやすさは抜群で、イコロの苗であれば、初年度からある程度大きな株に成長するので即効性があります。穂もきれいに上がります。写真のように、セダムやアスターなど、秋に咲く宿根草やおなじくグラス類などと組み合わせますが、このペニセツムだけでずらりと並べて植えると格好いいでしょうね。株分けも簡単。3~4年に一度は行うと、きれいな穂が上がり続けます。(写真:伊達市M邸[イコロの森2012年施工]/2016.09.17)
※イコロの森では個人邸のお庭の設計施工も承っています。お気軽にご相談ください。
只今休園中ですので、お問い合わせはメールかお電話にてお待ちしています。
info@ikor-no-mori.com
0144-52-1562 (9:00-17:00)
今朝も雪。僕の住む街もちょっとした吹雪で、バスがすれ違えなくて小さな渋滞も起こっていました。でも午前中には止みました。屋根に雪が積もった温室はすごく寒くて、こりゃ今年の冬は厳しいなと思っていたところ、ちょっと事務所に戻った同僚が、「外がめちゃあったかい」というので、確認すると血管が緩むのを感じるほどの暖かさ。温室より5℃くらいは暖かいんじゃないかという逆転現象が起きておりました。雪に覆われた温室は外気が下がっても寒くなりにくく、安定しているが、外気が暖かい時も安定して室温が上がらないんですね。良いっちゃ良いけど。。。そこで、大急ぎでドアやらカーテンやらを開放し、わずかな暖気を温室内に取り込んでみました。結果1℃に。でも暖かく感じる不思議です。
午後は雪(途中から雨でしたが)も止み、外気は暖かかったので、ニオイヒバの枝を収穫に。
40㎝程度積もった新しい雪を歩くのは難儀でしたが、なんとか完了。今週金曜日から行われる大通ビッセでのクリスマスギフトマーケットにて販売します。森からのクリスマス。ぜひお部屋にお飾りください。ローズヒップやサンゴミズキとともに、出店時もクリスマスっぽい雰囲気になればいいなと思っています。
■大通ビッセ クリスマスギフトマーケットは 12/16(金)-20(日) ビッセ1階にて開催します!詳しくはコチラをクリックしてください。
PLANT OF THE DAY 12
Paeonia ‘Buckeye Belle’ パエオニア ‘バックアイ・ベル’
パエオニアとは日本語でボタン属のことで、草本のこちらはシャクヤクの園芸品種と言えます。光沢感バリバリの濃ゆい赤。花の直径は10㎝程度でしょうか?もっと大きいかな。(写真:イコロの森 ナーサリー/2016.06.15)
この品種を初めてみたのはイギリスのチェルシーフラワーショウ。その時の写真がコレ。↓
同じくテカテカの濃い青紫のアイリスと、それらより少し小さいが宝石感を醸すアストランティア、それらを引き立てるグラス類の穂など。大変印象に残ったガーデンでしたよ。デザイナーはLuciano Giubbileiさん。2014年にはベストショーガーデンを獲得した方です。そして、なんとその間にはディクスターにも来て、一緒に研修を兼ねて作業をしていたそうですが、僕がディクスターにいたときも毎週来ていました。ただ、このルチアーノさんとその方が一致していなくて、あとで気がついたっていうね。ベストガーデンを獲得したときには、ディクスターの皆さんにも感謝を述べていて、自分は関係ないけどなんか嬉しかったな。そういうことを思い出す植物であります。(写真:イギリス チェルシー・フラワー・ショウ/2009.05.21)
雪が降り始めました。温室の屋根にもあっという間に雪が。毎年恒例ですが、温室の屋根の雪を心配する時期となりました。
今日はそんな温室でひたすら球根のポットづくり。芽出し球根を来春ナーサリーにて販売します。みなさん、咲いている花を見て欲しいと思ったけど、球根だから秋まで待ってね、と言われたこと、ありませんか?こちらは結構何人もの方に、そのように言うことがあるのですが、種類によっては今年も苗でご購入いただけますので、秋に球根を買い逃した方、咲いているのを見て「コレ欲しい」と思った方は、イコロの森までお越しください。まあ、まだ先の話ですが。
↓本日の雪の様子
PLANT OF THE DAY 11
Allium ‘Cristophii’ アリウム ‘クリストフィイ’
ネギ坊主のような球状の房になって咲くアリウム。初夏~夏の花壇には欠かせません。中でもその球が最大級なのが、このクリストフィイ。初めてみたときは、いいな、というよりも「これすげぇな」という印象でしたが、近くで見てみると、花の色も絶妙だし、他のアリウムに比べると花の密度が薄いのでエアリーというかスケルトンというか、透け感もあり、なかなかよいです。今年はドライガーデンとポットディスプレイで楽しむことができました。↓の写真のように、花後のシードヘッド(タネの結実)も大変美しいので長く楽しめます。他のアリウムに比べて、価格も安いので使いやすいですね。(写真上:Writtle College/2005.05.27、写真下:Great Dixter/2006.07.08)※イコロの森では6月中旬~下旬ごろに開花