無事に2019シーズンの営業を終えることが出来ました。今シーズンも本当にありがとうございました。
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ということで、ご契約頂いているお庭での冬囲い作業のため、巡業の日々が始まっております。とはいえ、森に出勤する日はこれまでよりも少し落ち着いた気分で、庭を散策するのが楽しみになっています。幸せです。
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個人的には、イコロの森で働き始めて10年目の、節目と言えば節目のシーズンでありましたが、なんだかバタバタしている間に終わりました。
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生きた化石とも言われるメタセコイアは、落葉する針葉樹のひとつ。園芸の勉強を始めたばかりの時、宿題の為にこの長い学名を暗号のように覚えました。ウィンザーでの研修中に、「落葉する針葉樹を5つ言え」と言われて答えられず、必死に調べました。初めてイコロに来たときに、これをみて、そんなことも思い出してました。そういう一つ一つが、今朝の散歩につながっているんだなあ、と思いす。このメタセコイアも10年前に比べれば、随分大きくなっとります。ついつい足踏みばかりで進んでいないような気がして、だからといってガツガツ、がむしゃらにもなれず、焦ってしまう時が多いのですが、とりあえず10年やれてこれたので、見捨てられないように、ほんの少しだけ無理してみながら頑張っていく所存です。
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来シーズンもどうぞよろしくお願いいたします。
北の国から、福岡の皆様へ、プレミアムなお知らせです。
10月27日(日)KBCシネマにて、映画「FIVE SEASONS
ガーデン・オブ・ピート・アウドルフ 」のプレミアム上映があります。なにがプレミアムかというと、監督のトム・パイパー氏から、KBCシネマでご覧の方々だけに向けたメッセージがあります!価格も1,200円と特別価格となっています。上映後には、「福岡ハイライン妄想会議」というトークセッションも企画されているようですよ。関係ないですが、自分、妄想は得意な方です。楽しそうなタイトルですね。近くにいるんだったら是非お聞きしたいです。
詳しくはこちらで⇒福岡ハイライン妄想会議 FIVE Seasons 映画上映+トークセッション 造園CPDプログラム@kbcシネマ
ぜひ、ご鑑賞ください!
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ついでに、九州の方だけでなく、もうひとつ情報。現在発売中の芸術新潮10月号の特集は”九州 世界一のやきもの王国へ”だそうですが、この号の中で、画家の牧野伊三夫さんがこの映画について触れてくださっているようです。大分の映画館「日田リベルテ」さんでご覧になったようです。園芸、ガーデニングに携わる方々へは、この映画も随分お届けできたと思うのですが、初めて見たときから、もっと違う分野の方にも見てほしい、とずっと思っていました。ピートの美しい物に対する概念から、生き方や哲学的な意味合いにも考えが及ぶ内容だからです。こんな風に芸術にかかわる方に見て頂いて、記事にも触れて頂けるとは、本当にうれしいです。芸術新潮、ぜひ買わないとと思っておりますよ。
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さて、今朝は映画にも負けない、秋の朝の美しい庭を堪能しました。
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北海道のみなさん、FIVE SEASONSはシアターキノでも上映予定です(11/22)。お楽しみに。
昨日は天気の良い中、富良野まで。景色がよくて、最高でした。イタドリとかススキとか道路に近いところにある植物と、遠方の山々の広葉樹の黄葉と針葉樹の緑、高く青い空とやや強めの陽の光に悶絶しながらのドライブでした。
途中、車を停めて写真に撮りたい風景は一杯ありましたが、危ないのでそれはやめました。
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さて、今朝は随分冷えたようで、イコロの植物もとうとう霜にあたりました。しかし、その黒くなった葉も色気がありますね。
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キレンゲショウマはシードヘッドもかわいらしく、開花する夏場から秋まで長く楽しめます。その前まではリーフプランツとしても活躍します。
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ダリアも終わりですね。
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この瞬間だけの宝物です。
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「 FIVE SEASONS ガーデン・オブ・ピート・アウドルフ」は全国各地で上映中ですが、 福岡のKBCシネマは監督からのメッセージ付きのプレミアム上映となります。しかも1,200円という格安価格で、地元のランドスケープに関わる方々によるトークショーもあるようですので、九州の皆様はぜひ、ご覧ください。⇒KBCシネマ
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シアターキノでも、北海道で初めての劇場上映が決まりました。【2019/11/22(金)・上映時間は未定】一回だけの上映になりますが、映画館上映の場合、詳しいことはよくわからないですが、データの保存形式も違うようで、高画質高音質データになりますよ。当然映画を見るために整った環境で、そのデータですから、何度も見た私も見に行きたいと思っております。前売り券などはないですから、ちょっと早めにいって並ぼうかと思ってますよ。北海道のみなさんはぜひ、そちらでもう一度ご覧ください。この機会に、ガーデンと関わりのない方の目にも触れてもらえると嬉しいですね。
ガーデンカフェ「チセ」のランチメニューは近頃パスタが充実しております。何日か続けて通っても違うパスタが食べれているので、ありがたがっております。
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本日はぺペロンチーノにしました。ベーコン的なものときのこのやつです。サラダとドリンク付きで1,300円です。今シーズンの営業も残りわずかですが、ぜひニワメシしに来てください。
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最近、リスによく遭遇します。枝の先の方についた木の実を取りに行っては、落ち着く定位置に戻ってかじって、また取りに行って、また戻って、かじってしてました。地面できのこ的なものもかじってました。かわいいなあ。
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昨日は雨がすごかったですが、今日から出荷の苗を、スタッフのみんなに頑張ってもらって準備を進めてました。おかげで今日は大量の苗を渡せましたよ。植栽設計もさせてもらった現場なので、いい庭になるといいなあと思っております。うまくいっていれば、2-3年後に紹介できると思います。
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イコロは空も高く、秋本番となっております。
光の季節でもあります。
今日は朝から強めの雨。一日続く予報でしたので、スタッフには全員お休みを取ってもらって、同僚もみな公休のため、完全一人体制での営業。まあ、レストランや乗馬クラブの方たちはいますが、雨が葉に落ちる音が心に沁みる一日でした。こんな足もとの悪い日にもお越しくださる方に感謝です。雨のイコロ、どうだったかなあ。
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さて、先日、以前施工させていただいた個人邸へ行ってきました。
バラ中心の庭。バラの選択と育て方のアドバイスは、工藤が行っています。以前、千年の森の新谷さんのプロ向け講習を拝聴したとき、庭の「オーナー」「デザイナー」「ガーデナー」の関係性について考える機会をいただきました。千年の森はそのそれぞれが高いレベルにあり、且つ関係が良好な例に思います。それぞれの立場の方の努力ですよね。この個人邸の場合はオーナーがガーデナーもかねているケースになりますが、この方が大変熱心。工藤はもちろん、私たちの講習にも多く参加して技術を学んで、デザイナーである私たちの考えや趣味に耳を傾けてくれています。そのうえで、庭仕事にも時間を惜しみません。とある場所では、雨にもかかわらずひたすらバラの花つみをしている姿も拝見しました。そういう姿は忘れられない物です。
というわけで、たった一年ちょっとで大変よい状態に仕上がっており、私もうれしいです。
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「オーナー」「デザイナー」「ガーデナー」それぞれの気持ちが寄りそい、ひとつになれば良い庭になるとすれば、この3者が一か所に集中するのは単純に考えれば最高の理想のような気もするけれど、もしかしたらとてつもなく難しいことなのではと思います。そういうコムズカシイことを頭がよぎる、一人で過ごす秋の森でした。
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そんなことより、施工例のページも数年更新してないので、しないといかんな、とグダグダかきながら思いました。冬の仕事冬の仕事。。。
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ちなみに、ここではまず造園設計を行った上で、バラをどこに植えたいかを工藤に伝え、選んでもらい、そのバラの種類を確認したうえで宿根草の植栽計画を行いました。バラ主役の庭ですが、色んなアスターが4種類ほど入ってますので、いまはアスターが主役ですね。それぞれの植物同志の調和がしっかりととれているのは、やはり管理があってこそです。不要な物を取り除いたり、バランスを整えたり。植物の状態を見極めて、行動するガーデナーあってこそですね。
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明日は豊平公園で、来春に向けた宿根草花壇の講習があります。定山渓ファームやナチュの森など、最近話題の宿根草ガーデンスポットの植栽設計と管理指導を行う北村が参ります。たった300円ですから、ぜひ、ご参加ください。講習内に限りますが、球根のご購入も頂けます。
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■やさしい宿根草講座 「来年の花壇準備と球根の植え付け 」
【日 時】 10月5日(土)13:30~(2時間程度)
【教材費】 300円
【お申し込み・お問い合わせ】 豊平公園緑のセンター 011-811-6568
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それからそれから、先日まで行っていた「イコロの森ミーツ・アート2019」がイタリアのアートブロガーに取り上げられたそうですよ。すごいですね。ご覧ください。