実験中の水栽培。スイセンが花を咲かせようとしております。
スイセン ‘フェブラリー・ゴールド’は3球ありまして、冷蔵庫で冷やす期間を10日間ずつずらしてみましたが、今開きかけのやつは最も長く冷蔵庫にいたやつです。冷蔵庫にいた期間が最も短いものはまだ葉が伸びただけの感じ。
手前ふたつはヒヤシンス ‘ウッドストック’。
右側は水につけた状態で冷蔵庫に入れていたもの、左側はジップロックに入れて冷蔵庫に入れていたもの。期間は同じ。水につけていた方がやはり花芽は早く上がってますね。冷蔵庫から出す段階ですでに根の動きが違いました。
一番初めに冷蔵庫に入れたのが10月初旬、全ての球根を冷蔵庫から出したのが11月上旬です。じつはもっと早く花芽が上がると思っていたのですが、部屋の温度が低かったらしく、最近ヒーターを入れて室温が上がったら一気にこんな感じになりました。
さて、温室のスノードロップも動き始めました。
今年のクリスマスは、暴風とともに暖気が。外気温も10℃くらいはあったと思います。
一旦積もった雪は、最近ちょっとずつ減ってきたなと思っていたのですが、昨日からの雨と暖気で地面がすっかり見えてきました。
ナーサリーの販売台はブルーシートで養生をしています。雪が乗っていれば風などで外れることもなく安心なのですが、また解けちゃったのでちょっと心配ですね。。。また寒くなるわけですので、もちろん庭の植物も心配ですね。
引き続き、輸入苗のポッティング作業は続いていますが、最近は作業前のストレッチは欠かせません。体もあたたまりますし。ラジオ体操モドキを「音無し」でやってみたこともありましたがグダグダでジャンガジャンガになるんで、タブレットに入れてみましたよ。今朝一番、一人だった時間に試しにやってみましたが良いですね。感想としては、もうちょっとやりたい。だから「第2」があるんですね。そっちも入れとくかな。しかし、「第2」は動画じゃないとやれる気がしない。
ラジオじゃなくても、スマホでもタブレットでも、「ラジオ体操」は永遠に不滅だな。
オランダからの宿根草、やってきましたよ。今年は花木もありますよ。工藤北村のブログにもありましたが、立派な苗。数年前に入れたときと全然違うサイズで驚いております。ほんと、温室に並んでいるのを眺めるだけで嬉しくなりますね。積雪とか寒さとか、色々あるけど、なんとかカラーステムを使ったウィンターガーデンを北海道でもっと楽しみたいと思うわけです。雪という素晴らしい背景があるわけですからね。初めてイギリスでウィンターガーデンを見たときは、余りのメルヘンぶりに驚愕しましたが、もっとメルヘンになりますな。雪があったら。
ところで、ポッティング作業が続くこの冬籠り生活。今年はイコロの森の温室においても、そのポッティングスタイルにちょっとした変化の波が。それはスタンディングスタイル。
温室の整理整頓をしていた時に、「このテーブル、ここにあるの意味なくね?」「ここにあるから、みんな、気軽に物を置いちゃうんだって。」という議論から、「じゃあ、どこ置くよ。」となり、「ポッティング作業、立ってやれた方が楽じゃね?」となり、ここに移動となりました。ポッティングはイコロに来てからずっと風呂の椅子に座ってのスタイル。かねてから、スタンディングスタイルで作業できるといいなとは思っていました。英国修業時代は、どこも立ち作業で、姿勢自体はすごく楽だったという印象なんです。でも、用土をテーブルに乗せるという工程がなかなか難儀。以前は温室内で土を配合していたこともあり、こねたものを作業台に乗せるのは一苦労だから、それなら床に土をおいたまま座ってやった方が楽だなと思っていたわけです。でも、ここ数年はブレンドしてもらった土を袋に詰めて納品してもらっているわけだから、その手間は床でもテーブルでもそう変わりません。そういうわけで、このようなスペースが誕生したのであります。テーブルの対面に壁は必須ですよ。
今やっている、輸入苗のポッティングは人数をかけて次から次へとどんどん進めたいので、広い床に用土を広げてみんなで風呂の椅子に座って、囲みながらの作業が効率は断然良いです。なので、状況に応じて、座ったり立ったりしながらやっているけど、姿勢だけで言えばやっぱり立ってる方が楽ですね。腰を曲げなくて良いので。
そんなこんなで、私も若いつもりが、ひとポット毎に、どんどん年取りますので体をいたわりつつやりたいもんで、助かってます。
ちなみに英国修業時代のポッティングシェッドの様子を紹介したく、写真を探したんですけどなかなか出てこず。
ディクスターの屋外版ポッティングエリアがこちら↓
なんか、味わい深いですね。
グレイトパーク時代のポッティングシェッドの写真の代わりに、Vine Yardというガーデンからちょっと離れた場所にあった第二生産施設のメスルーム(休憩室)の写真を。
狭くて、少し汚く、なんの色気もない、うらさみしさ満点のメスルーム。自分で作ったサンドイッチを無言で食べてた、体をいたわるなんて知らなかったころの自分を思いだします。。。一応言っておくと、ここは毎日使う場所じゃないから、こんな感じなんですよ。
では、明日からも引き続きポッティング、頑張りましょう。
Roots File 20 Asclepias incarnata ‘Ice Ballet’ アスクレピアス インカルナタ ‘アイス・バレエ’
白くてスムース、やや太めの根はきれいでタイプです。しっかりとした茎も好みです。
Roots File 20 Asclepias ‘Cinderella’ アスクレピアス ‘シンデレラ’
こちらは見本鉢の根。白くてきれいな根は同じ。開花を終えた茎はかなりしっかりと頑丈です。ここまで土を落としてしまえば、茎をもって両側に裂けば、株分けできます。
ちなみに、
中にはこんな感じで、メロメロの根も。元気がなさそうですが、白い細根もわずかに見られるので捨てるのも惜しく、商品とは別に、養生用として植え込みしました。来年は売り場には出せませんが、様子をみて問題なければ再来年はまた商品として復活するでしょう。
さて、アスクレピアスのシードヘッドは大変美しく、これもまたタイプであります。
シードヘッドとドライフラワーはまあ、違うものですが、いま、アジサイ‘アナベル’のドライフラワーをビッセにて販売しております。めぐり市in BISSE クリスマス・ギフト・マーケットにイコロの森も出店しています。アナベル以外にも、ガーデンで収穫した美しい素材をクリスマスの飾りにしていただきたく、持参していますので、ぜひのぞいてみてください。マーケットではぼくたち以外にもお菓子や雑貨・服など、いいモノたくさん見られますよ。昨日は店番だったので、色々物色し、チャイスパイスのブレンドされた甘酒買いました。寒い日にはこれであったまろうかと思います。
Roots File 16 Althaea officinalis ウスベニタチアオイ
かつて、根がマシュマロというお菓子の原料であったとか。今は違うそうですが。根や葉に含まれる粘液質が炎症などに効くそうですよ。ちょっとさわってみればよかったですね。粘液質。
Roots File 17 Amsonia ciliata アムソニア キリアタ
Roots File 18 Amsonia hubrichtii アムソニア フブリクティイ
Roots File 19 Amsonia tabernaemontana ヤナギバチョウジソウ
アムソニア(チョウジソウ)属。どれも、地際の部分は木質化していて、その塊から芽と根が出ている感じです。細い根がたくさん出ているけれど、あまり細かく株分けするのはお勧めしません。株分けする場合は、鋭い刃物かスコップで堅い固まりになっている部分を大きさに応じて半分か4等分くらいにするのが良いと思います。他の宿根草に比べて株分けの頻度は少なくて良さそうです。