イコロの森

イコログ

2017

12.13


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ルーティン始まる

引き続き、順調に苗の整理を進めています。

 

 

こうなると、毎年のように、ただただルーティンをこなす毎日となります。ブログも、「今、Aです。」という報告が始まり、B、とかCとか言い始めます。通勤の景色もこれから数カ月はあまり変わらず、合わせる顔も同じ。これが我々の冬籠りのリアルガチです。向いてない人には向いてないだろうな、と想像できます。ぼくの場合は「安定した毎日は悪くない」と思う方ですが、それでもたまに、( ゚Д゚)、とかヽ( `皿´ )ノ、とはなります。でもこつこつやっていたことが終わったときの達成感は気持ちいいんです。そして自信をもって販売できます。今年も絶対に気持ちよくなるぞ、という意気込みです。

 

Roots File 14 Ajuga genevensis アユガ(アジュガ) ジェネウェンシス

アジュガといえば皆さんご存じのあれがありますが、それとは違う種類のアジュガです。こちらもカーペットのように葉っぱが広がってよいグラウンドカバーになりますよ。下の写真が開花中の様子です。写真の奥側、プリムラの後ろにあるのがこのアジュガです。しかし、こんなに根が長いとは。

 

Roots File 15 Alchemilla mollis アルケミラ モリス

太い根茎が地面と水平に少しずつ伸び、それから地上部に芽が、地下には根が伸びていきます。ビニルポットに入っているものは、そのポットの隅を根茎と新芽が押しまくって変形しています。その根茎と芽と、根の位置関係を良く見ながら刃物で切り取って株分けしています。庭植えのものをやるときは相変わらずスコップでざっくりきればよいと思います。こぼれダネでも増えますが、根も丈夫。

2017

12.12


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日記
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アキレアノネ、アガパンサスノネ

ボーダー掘り取り苗のポッティングアップが終わりまして、販売苗の在庫の整理をはじめました。

イコロの森で販売している苗は、オリジナルでブレンドされた専用用土に植えています。宿根草は販売期間がオールシーズン(冬季休業中は除く)。花が咲いているときだけではありません。花が咲いていないものは、売れ行きもよろしくないので、お店の面積が限られていたり、仕入れ中心でやられていたり、というお店ではなかなか陳列できないかもしれません。イコロの森は自家生産苗ですから、基本的にオープンからクローズまで、ラインナップされた全ての苗が店に並びます。ということで、これから来年の秋までしっかりと育てなければいけませんから、ポットに植え込む時もどんな土に植えるかはすごく大切なのです。植え込むポットもしっかりと根が育つ、ちょうどよい大きさを、種類や個体によって選んでいますので、まちまちです。大変ですが、それを考えるのも楽しいものです。

 

Roots File 09 Achillea ‘Apfelblüte’  アキレア ‘アップルブロッサム’

育苗ポットから取り出して、土を落とした状態です。このようにひとつひとつ丁寧に余分なものを取り除き、可能なものは株分けもしてフレッシュな状態に戻しますよ。

 

Roots File 10 Achillea   millefolium ‘Weisses Wunder’ アキレア ‘ヴァイセス・ウンダ’

こんな感じで勢力を拡大するんですね。でもこぼれダネで増えるほうが気になりますかね。「あ、こんなところに。」と思う時がたまにありますよ。そんな自然な増え方もまたよし。

 

Roots File 11 Achillea   ‘Terracotta’ アキレア ‘テラコッタ’

大鉢に植えている見本苗の根です。イコロの森では、成長したときにイメージしてもらいやすいよう、ほとんどの販売種類でこのような見本鉢を作成しています。ぜひ参考にしてください。それでも、宿根草ですからいつでも咲いているわけではありません。ちょいちょい、お店を覗いてもらえると嬉しいです。あ、でももっと分かりやすいのはもちろんガーデンですけど。見本鉢は、販売苗が売り切れたりなどした場合にはイコロハウス前のポットディスプレイにも利用しているので便利です。

 

Roots File 12 Agapanthus ‘Blue Triumphator’ アガパンツス ‘ブルー・トライアンファター’

 

Roots File 13 Agapanthus ‘Duivenbrugge White’

アガパンサスの根は、白くてやや太めですね。上のアキレアと比べればその違いはおわかりと思います。根だけみれば、ホスタの根もこんな感じの記憶なんですが、育つ土の性質って違う印象ですね。ちなみに、アガパンサスの苗は、去年の秋、11月の積雪と霜にやられてネチョネチョになってしまったので、今年は閉店直後に温室へ逃がしました。さらに、今年は自慢のオリジナル用土にレキを余計に追加してポッティングしてます。ご期待ください。

ところで、アガパンサスは鉢植えで根っこがパッチパチの方が開花しやすいと言いますね。庭植えで十分越冬しますが、ポットで寒さを避けた方が大きくなるかもしれないですので、鉢植えもお勧めします。良く通る道沿いで、すごく上手にたくさん咲かせている鉢植え見るんですよね。いつもうらやましいと思ってみてます。

2017

12.10


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Roots File 05-08

Roots File 05 Geranium renardii ゲラニウム レナルディイ

 

Roots File 06 Geranium pratense ‘Mrs. Kendal Clark’ ゲラニウム プラテンセ ‘ミセス・ケンダル・クラーク’

ゲラニウムには色んなタイプがるので、根も色々ですが、太い根が水平に広がるパターンが多いようですね。だからコンテナで育てる場合は深さよりも直径を気にして鉢を選んで、写真のような上下で植えてあげるとよいですね。種類によっては小さなポットでの育苗には限界がありそうです。はやく購入して、庭に植えてあげてほしい、そんな想いです。

 

 

Roots File 07 Calamagrostis ‘Karl Foerster’ カラマグロスティス ‘カール・フォースター’

こんな感じで株が大きくなっていくんですね。こうみると、ぐいぐい大きくなりそうですけど、イコロの環境では他の植物を脅かすほど生育域を増やすようなことは見られず、行儀はかなり良いです。

 

 

Roots File 08 Euphorbia amygdaloides ‘Purpurea’ エウフォルビア アミグダロイデス ‘プルプレア’

これはポット苗の根。細根も一杯でて健康です。前年の茎に花を咲かせるので、枝を守る工夫が必要。イコロでは株分けできるほど大きくはなっておらず、この度一か所から掘り取りました。もう一か所に植えてあります、2シーズン目ですがすごく大きくなった、という印象はありません。。。植木鉢で育て、冬は雪を避けられる場所で管理するのが良いのかなーと思い始めています。花が咲かなくてもカラーリーフとして使えます。株分けは、根と芽の位置をしっかり確認してナイフで切るのが良さそうです。

 

 

2017

12.9


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根の写真

引き続き、温室で、ボーダー掘り取り苗のポッティングをしています。

Roots File 03 Campanula ‘Sarastro’ カンパヌラ ‘サラストロ’

地中でつながっているのが良くわかりますね。育苗ポットに入れる時はこのように裸にして、ポットサイズに応じて根をハサミやナイフで切り分けますが、通常の株分けは、「掘り上げた株を土をつけたままスコップでざっくり」が良いでしょう。

 

Roots File 04 Nepeta ‘Six Hills Giant’  ネペタ ‘シックス・ヒルズ・ジャイアント’

右側がポットで育てていたもの、左側が庭から掘り上げて分けたものになります。同じ植物とは思えない違いですね。ポットサイズは大は小を兼ねない、適切なサイズに植えるのが良い、という理由がよくわかります。細根の発根が全く違いますね。左の苗もポットに植えることでまた小さな根がたくさん出てきます。ちなみに、ネペタ ‘シックス・ヒルズ・ジャイアント’は庭に植えるとすぐに大きくなって、たくさん株分けできそうな気がするけど、実はこんな感じの木のような根っこになっていることも多く、すごく細かく株分けするのは難しいですね。これも掘り上げた株をスコップや刃物でバッサリ、4等分くらい、が目安かと思います。

2017

12.8


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日記
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ルートファイル

いよいよ、イコロにも本格的な冬が来ました。二日くらい前に20センチ以上つもり、昨晩もまた追加となりました。

 

 

これは、もう春まで雪の世界かな、と思います。庭作業、できればやりたいこともあったけど、今年は十分出来た方かなと思います。また春に。。。

 

そういうことで、温室での作業も本格的に始まっています。今は、ボーダーから掘り取った苗のポッティング(=育苗ポットに植え込む)をやっています。掘り取った苗はそのまま何もせず温室(0度設定)にあります。それらの土をていねいに落とし、余計な雑草の根を取り去り、適切なサイズのポットに植え込んでいきます。

今年はボーダーのウッドランドガーデン側(曲線の花壇になっている方)で、株分けが必要と判断したものを掘り上げています。奥の方から手前に進んでいるので今はこれら。

ヘレニウム(Helenium)とゲラニウム ‘ブロゴールド’(Geranium ‘Blogold’)です。数年前まで上の写真のように7月下旬はすごくきれいでしたが、両方とも勢いがなくなってますので、掘り上げて株分けです。またここに戻すか、別のものを植えるかはこれから協議です。

 

さて、これらの苗の根から土を落とし、一旦裸の状態にするのですが、毎年この作業をしながら、裸になった根っこの写真をちゃんととっておけば、色々と役立つだろうな、と思いつつやりませんでした。今年こそは、と思っておりますので、撮影した写真をブログでも紹介して、保存していこうかと思います。

 

Roots File 01 Helenium  ヘレニウム(品種調査中)

ヘレニウムはこんな感じで、根っこがひと芽づつ分離していることが多いので、土をきれいに落とせば、根を傷めることなくどこまでも細かく分けることが出来ます。育苗ポットに入れる場合は、小さくするのも良いですが、そのまま庭に戻す場合は、ここまで分解する必要はありませんので、掘り上げた大きな株にフォークを二本挿して引き裂く方法で適度な大きさに株分けするとよいでしょう。

 

Roots File 02 Geranium ‘Blogold’ (=’Blue Sunrise’) ゲラニウム ‘ブロゴールド’(=‘ブルー・サンライズ’)

左側が販売用でポットで育てていたもの、右側がボーダーから掘り取ったものです。ボーダーにあったものはもっと先の方に細根があったはずですが、掘り取りの際に切りとっているので、こんな感じです。ポットで育てていたものは限られた範囲内でこのように細根を出しています。右のものもポットに植え込むことで細根がどんどん増えていき、庭に植えても根をしっかりと張りやすくなります。でもこんだけ根の状態が違うわけだから、水やりひとつとってもまったく同じ管理、というわけには行きませんね。温度が上がってきたら左は水を切らさないように、右はやり過ぎで根が腐らないように常に注意が必要です。土にかくれたら分からないわけですので、やはり、「土と植物の状況をみながら潅水する」が大切です。