昨日のイコロの様子。
アナベル(Hydrangea arborescens ‘Annabelle’)/リアトリス スピカタ ’アルバ’(Liatris spicata ‘Alba’)/エキナケア プルプレア(Echinacea purpurea cv.)/モリニア カエルレア アルンディナケア(Molinia caerulea ssp. arundinacea)など。
エウフォルビア ポリクロマ(Euphorbia polychroma)
スッキサ プラテンシス(Succisa pratensis)/アカナラ(Quercus rubra)
銅葉フジバカマ ‘チョコレート’(Ageratina altissima ‘Chocolate’)/シャスタ・デイジー ‘サニー・サイド・アップ’(Leucanthemum x superbum ‘Sunny Side Up’)/ヘリアンツス ‘レモン・クィーン’(Helianthus ‘Lemon Queen’)/アスティルベ ‘エリカ’(Astilbe ‘Erika’)/プルモナリア ‘ミセス・ムーン’(Pulmonaria saccharata ‘Mrs. Moon’)
ローズガーデン
良い季節ですね。この季節の庭は本当に愛おしく感じます。花盛りの季節は、もちろんイコロ大好きなんで、全般的にはやっぱいいなーと思って見ているのですが、もっとこうしたいとか、なんでこうなったんだろうな、という想いも当然あります。ただ、過ぎてこの季節になると、すべてなかったことにしてもいいかなと思うくらい、癒されます。終わりよければ、的なやつですね。終わりかけが美しいというのは、そう締めくくれるのでいいですね。
今日をいれて、あと2日、営業してますよ!
秋の庭はカラフルでまぶしいな、と改めて思った今日の朝でした。
PLANT OF THE DAY 45
Rubus phoenicolasius エビガライチゴ
キイチゴ属。北海道の山でも見られる(らしい)、エビガライチゴ。レストランガーデンだし、ということで果樹を集めていたときに頂いたものです。夏にはかわいい実がなり、園路沿いのため、お客さんもつまんでいるようです。ちょっと種の存在感が気になりますが、まあまあ食べられます。甘さは控えめです。ジャムなどにするのも良いかもしれません。
落葉低木で、伸びた枝が地面にふれたところで発根してどんどん増えてしまうので、常に気を使っていますが、アーチ状に伸びるこの枝が好きです。花が咲き、実をつけた枝は茶色くて少し汚い印象もあり、来年は実をつけないので、今年伸びたシュートだけ残して全て切り去ります。すると、このように瑞々しい赤茶色の枝だけが残ってすっきり。葉が落ちてからもしばらく赤い枝を観賞できますね。キイチゴ属ですから、とげがいっぱい。本来ならこういう庭園で園路沿いに植えるべきではないかもしれません。ごめんなさい。ご注意ください。でも、実がなったときに皆さんがすぐ見つけてくれるので、嬉しいです。また、となりのスコッツローズも大好きなのですが、どうしてもこのエビガライチゴの勢いに圧されてしまうので、株を減らすべきではないかと検討中ではあります。(写真:イコロの森 レストランガーデン/2017.10.18)
本格的な寒さとなり、事務所(イコロハウス裏)では昨晩よりとうとうストーブがつきました。日中は、陽射しがあれば外の方が断然暖かく、イコロハウス内はオールシーズン、やや冷えております。夏は、「あ、すずしい」とガーデン散策から帰ってきた方の声が聞こえることも多いです。
そんな、イコロハウスから眺める秋の庭は、室内の冷えと相反し、オレンジ色のあたたかみのある風景です。モミジの紅葉もピーク。地面には落ち葉の絨毯ができています。園路上の落ち葉でさえ、「踏んでしまうのがかわいそう」とお客さんも言っておりました。
落ち葉の間からのぞくフッキソウの緑も良い感じ。このままにしておくと、春に残念なことになるので、積雪前にそうじをしなくてはいけませんが、しばらくこのまま楽しみましょう。このように木から落ちてからの姿もよいですねえ。桜が散って、川面を流れる風景もそうですが、こういうのに何かしら感じるというのは、日本人的なのかもしれんと思います。留学中、落ち葉の写真を撮っていたら、「日本人は‘死んだ葉っぱ’(Dead Leaves)が好きだな」と言われたのを思い出します。まあ、イギリス人も「Autumn Colour(秋の紅葉)」は楽しんでいましたので、ちょっとしたユーモアなのでしょう。話しはそれますが、作業中に何かが木から落ちた音がしたことがあって、その時の現場のボス(その名もミスター・ビーン)が「Squirrel’s suicide.(リスの自殺だ。)」とつぶやいたのもおもしろかったです。イギリスだなあ。。。
PLANT OF THE DAY 44
Aconitum carmichaelii ‘Arendsii’ アコニツム カルミカエリイ ‘アレンジイ’
秋深まるころ、青紫色の花を咲かせます。草丈は150~200㎝程度なので、花壇の中盤~後方に植えるとよいでしょう。少し傾きやすいこともあるので、添え木の支柱が必要な場合もあります。紅葉やグラスの穂などとの相性は抜群です。この季節は庭全体が赤や黄色、オレンジ、茶色に染まります。その中で、ほんの少しだけ、こんな感じの色があると、「お」ってなりますね。秋に開花する貴重な宿根草です。イコロでは元気に育ちますが、千歳のお客さんの庭では二年連続で何かに食べられたように上半分がなくなっており、花を楽しむことができませんでした。原因はまだ分かりません。
(写真:イコロの森 レストランガーデン/2017.10.16)
アコニツム属は全草(根茎葉など)に毒性がありますので、くれぐれも口にしないよう注意しなければなりません。さて、この件について、クリストファー・ロイドは著書「Garden Flowers」にて、いかにもイギリス人らしいエッジの効いた文章で書いています。この本、たびたびこのブログでも触れているかもしれませんが、いわゆる事典的なお堅い感じでなく、あくまでクリストファーの視点、主観で植物の解説がされているので、植物を通してクリストファーの人物像を想像できて、それぞれの植物に対する興味や見方も変わりますよ。英語の勉強にもなりますから、興味のある方は読んでみてね。(ISBN 1-84188-124-4)
週末は良い天気となりまして、イコロで紅葉狩りを楽しんでいただけたと思います。
僕は豊平公園と苫小牧のお庭で作業あり、朝に少しだけ、楽しみました。
昨日も今日もよかったです。
しかし、イコロは車で15分程度しか離れていない苫小牧の住宅街よりも、随分寒く、驚きましたよ。
PLANT OF THE DAY 43
Symphyotrichum lateriflorum var. horizontalis シンフィオトリクム ラテリフロルム ホリゾンタリス
アスターの中でも後半に見ごろを迎える種類です。直径1センチ程度の細かな花がたくさん咲くのが魅力で、これが秋の陽に大変よく合います。小さくキラキラと光る様子は目を引きます。が、豊平公園では、これでもかってくらいにたくさんの花がみっちみちにさいてました。いやあ、びっくり。でも、札幌で良い土でやるとこれくらいになるのかな。他の場所でもぜひやってみたいです。ディクスターでは、ピーコックガーデンで生垣のように植えられていました。宿根草なので、夏以降限定にはなりますが、茎や葉もみっちりこんもり茂るので、ヘッジ利用も良いなと思いますが、その場合は、前半(春から初夏にかけて)なにか別の植物があるとなお良いかもしれないですね。大変人気で、今シーズンは完売しておりますが、来年また入荷予定です。ぜひ、ラインナップに加えてください。秋の最後まで楽しめますよ!
(写真:豊平公園/2017.10.14)
三連休初日は、生温い空気の朝から始まりました。なんか妙な暖かさでしたが、雨も降りだし、あいにくの天気です。
紅葉が始まったイコロの森は、雨がしとしと、大変静かな土曜日であります。
さて、明日はいよいよ最後のマルヤマクラス講習会であります。
球根の植え方、育て方をお話しします。まだ席が開いておりますので、飛び入り参加もOKです。
ご参加された方は球根を割引価格にてご購入いただけますので、ぜひ。
各地で出店していると良く聞かれるのが、水栽培について。
やはり、良くやられるのはヒヤシンスでしょう。スイセンもよいですね。
香りが良い花なので、あえて部屋に飾るのならいいかなと思います。
あまりにも聞かれるので、いま、自宅で実験中です。
ジャムの瓶に水を張ってセット完了のヒヤシンスをそのまま冷蔵庫に入れたものと、
球根をジップロックに入れて野菜室で保管しているものがあります。
同じタイミングで冷蔵庫に入れたので、同じタイミングで出して、開花までの様子をみてみようかなと。
また、スイセンは、冷やす期間をずらしてみようかなと思って、只今一個だけ、冷やしてます。
10日後と20日後にひとつずつ追加して、同じタイミングで冷蔵庫から出して、どんなもんか見てみようかと思います。
結果と考察はまた、今度。
来年の接客時に活かしたいと思います。
ひとまず、明日、マルヤマクラスでお待ちしております!